12月30日

4時10分頃目覚まし。結局昨夜は1時頃就寝したので、3時間くらしか寝ていない。
完全に目がさめるまでぼーっとしていて、4時40分頃起床したため、結局家を出るのは5時過ぎとなってしまい、5時20分頃の電車に乗った記憶がある。
いつもどおり上野へ出てスカイライナーに乗る。6時15分頃上野に着いたが、6時半発はもう満席で、6時50分発となる。
チェックインに間に合わないと困るので念のため電話するが、チャイナエアのオフィスはまだ誰も出勤していないのか出ない。ま、この時間じゃ仕方がないか。

8時には到着するので、多分大丈夫だろう、と喫茶店に入って朝食にし、電車の中と機内用に週刊誌の年末年始特集号を2冊購入。
青砥あたりを通過中陽が登る。7時48分頃第2ターミナル着。

オーストラリアの100円ショップで買ってきた目覚まし時計も動かなくなっていたので、目覚まし時計を購入する必要がある。
が成田のショップを探し歩くが、何故か数千円〜数万円もする時計ばかりが目立ち、安物が見つからない。
時計を探しているうちに8時30分くらいになってしまい、このあと出国審査などで行列待ちとなって、飛行機に乗り込むときはかなりぎりぎりになってしまっ た。
時計は1050円のものが見つかって安堵。これでもホントは500〜700くらい、あわよくば100円のものを探していたのだが、まぁいいか。
時計を探しているとき、「北京、大連行きのJAL便が、現地気候悪化のため引き返すこともあります」というアナウンスをしていて、
まぁ、JALは常に弱腰だから、中国航空などは飛ぶだろう、と思ってはいたものの少し心配にはなっていた。

両替1万だけにするか2万にするか、で考えたが、弱気になってしまい2万円両替する。1元17.05元。翌日市中銀行で両替したら15.64元ほどであ り、約9%の割高であることがわかる。


今回席を窓側にしてもらったおかげで、景色が良く見えた。積雪のある八ヶ岳や木曾山脈が良く見えたが、北京が近づくと雲に覆われた。12時32分北京着。

北京空港に着陸すると、雪景色。空港も凍結していて、雪が降っている。
ここで一度降りて入国審査をし、その後、北京−成都行きの乗客を乗せて、再度同じ機内に戻るという段取りらしい。
降りるときにスチュワーデスに聞いてみたら、マイナス4度とのこと。北海道並。滑走路凍結で、飛ばない可能性も考え、また少し心配になる。

成都までいく乗客は殆ど日本人ばかり20名程だったろうか。ユーラシア旅行社のツアーの人々もいて、成都までの機内で隣の人に聞いてみたら、九塞溝(九寨 溝)へ行くのだそうだ。
冬の九寨溝へいけるという事実に驚いたし、九寨溝が成都近くということもはじめて知った。へぇ〜そうなのか。普通3時間、北京時間11時(東京時間12 時)のところ、天候が悪かったためか、3時間半かかった。



13時北京発。予定より1時間遅れたが無事飛び立つ。機内放送が、北京〜成都1680Km、所要時間2時間30分、成都の気温は8度と伝えていた。
成都は東京程度の寒さのようである。途中雪山が雲の上に頭を出しているのを見る。これは太行山脈のあたりだろう、と思う。それ以外はずっと雲に覆われてい た。

成都には16時45時に到着(当初予定では15時45分)。いつもどおり夕方に到着する初めての都市は不安だが、反面どきどきする。
成都到着後、北京〜成都は国内便でもあるので国内出口に進んでしまった。ひょっとしたら国際便出口にでればちゃんとしたインフォメーションがあったのかも しれないが、国内便出口の案内書は、英語100%駄目で、なかなか意思が通じず少し困る。
交通賓館という、180元もするホテルを紹介され、そこに、ドミトリー40元、とあったので、ホテルに電話してもらって、確認してもらう。最初は部屋はな い、とかいっていたが、粘っているうちに「40元のドミトリーあるよ」ということになり、そこにすることにして、交通賓館パンフもらって、リムジンバス乗 り場へ。10元。18時25分発。

バス社内はイキナリオール中国語。車掌のおばさんも中国語オンリー。ちょっと困ったなーと思っていたら、隣のおじさんが台湾人で英語ができた。彼は、半導 体などエレクトロニクス機材関連の輸出入の会社に勤めているようで、休暇旅行とのこと。九寨溝に行くのだそうだ。2,3日かけて九寨溝まで行って帰ってく るのだそう。
どうも彼の話を聞いていると、中国はじめ結構アジア各地を旅行しているようで、日本にも来たことがあるらしい。日本では、物価に辟易したそうで、箱根に 行ったが宿が高くすぐ引き返してきて、新宿でもホテルが高く、新宿の安ホテルに宿泊したのだそうだ。食事も高くて「ビーフドン」を食ってたそう。それに比 べると中国は物価も安く、休暇を過ごすにはお手ごろなのだそうだ。
おそらく彼は休暇の度に、中国各地を旅行しているのだろう。台湾−成都間は3、400ドル程度なので、成田−成都間が1000ドルと聞いて驚いていた。確 かに、台湾のような半先進国だと、ヨーロッパや日本に来るには費用が高いかもしれないが、日本以外のアジアを気軽に旅するにはいい経済力を持っているのだ ろう。おまけに中国語も話せるとなれば、国内旅行気分で中国全土を旅行することができるのである。いいポジションだな。と思う。ただし4〜5千円クラス (200〜300元)の宿代は、彼のクラスの、いわゆる普通の旅行としては、普通の価格帯だが、こっちは貧乏流行の価格帯で見ているので、高い。

彼は妻と子供もいるのに、一人でこんなとこに休暇旅行にきていてどういうつもりだろう、と疑問に思ったので聞いてみたが、奥さんは大学の先生のようで、よ くわからなかったが、予定があるのだそう。子供の話にいたる前にバスが交通賓館の前(終点)に着いたので、降りる。
18時00頃。ところが、降りたすぐ前に「四川国際旅行社」という青い看板をみつけたので、交通賓館にはいかず、そちらに行ってしまう。
そこはもの凄く応対がよく、今思うと、今回の旅行を通じて一番愛想がよかった気もしなくもないが、
とにかくあいている店員が数名集まってきて、ああだこうだ、と色々教えてくれ、1日ツアーなどの紹介もしてくれる。
ホテルを交渉。100元程度を希望したが、結局150元の宿にする。(当初180だったが、交渉したら下げてくれた)武候司の近くの宿。観光場所を考えた 親切な紹介だと思う。
(あとで思ったのだが、60程度といえば、100元程度、100元といえば150元程度を紹介してくれるのでは、という気がした)。

定番観光場所も教えてくれ、「明日電話して」と言われたが、そりゃ無理。今筆談している事態にあるのに、電話は無理でしょう。
空港で5元といわれた市内交通地図もただでくれ、送迎ライトバンに乗せてくれて宿までただで送ってくれる。
ホント親切。旅行社の人がチェックインまで付き合ってくれた。
ホテルは予想通りちょっとよさげ。受け付けの人は片言の英語ができたので、少し助かる。
しかも150元で朝食つきなので、実質140元程度。


601号室。部屋に案内されると、ちゃんとその階の服務台がいる。
旧共産主義時代の企業か役所のような建物だが、部屋に入ると、結構ちゃんとしたホテル。電子ロック。小さいがバルコニーもあって、ダブルベッドで、日本の ホテルのクオリティに近い。
エアコンもついていて暖かい。あたりまえだが、ちゃんとお湯がでて、トイレも流れる。一休みして、バルコニーに出てみる。
中国の臭い。ちょっとガソリン臭が入っているような。「ああ、中国にきたんだな」と実感する懐かしい臭い。ほっとする。


19時半に外出、町の規模を把握することと、位置関係をつかむため、最初ついた旅行社のあたりまで歩いて戻る。
思ったより遠くも近くもなく、でも20時頃についたので2Km程度の距離である。小雨がばらついていて、よければ傘を探しながら歩いたが売っていなかっ た。
マフラで頭を包んで歩く。外へでると、いきなりデリヘルのチラシを渡される。それも2人続けて。なんなんだ。帰るまでに5枚ももらってしまった。やれや れ。

旅行社近くのお店で、宮爆鳥庁を食べる。ライスつけて13.8元。21時頃食べ終わり、また歩いて戻り22時には寝る。
戻ったときに気付いたのだが、この建物は3件のホテルが共用しているようである。
入り口が3件のホテルに分かれていて、恐らくそれぞれ価格帯が違う。それぞれ設備の異なる部屋を持ち、建物だけ共有しているのである。
私の宿泊した部屋も、部屋の扉の上にホテルの名前がかかれていた。これは考えてみるとある意味いいシステムではある。
因みに私の泊まったのが3件の中の真中みたいで、19時に外出するとき、一番いいホテルの入り口から出てしまった
。なんか違うな、という雰囲気があったけど。ソファも高級だし、入り口にはドアボーイがいた。これに対して一番安い宿の方は98元、と看板が出ていた記憶 がある。



12月31日

7時起床。25分で仕度して、1階ロビーで朝食バイキング。お菓子間食用に3個こっそり包んでポケットに。
50分にホテルを出て武候司に8時06分に着く。やっと日が昇りだしたところだが、天候は曇り。
8時オープンとなっていたが、まだ開いておらず、2,3分待っているとチケット売り場のおばさんが出てきてその日最初の入場者に。入場料60元。高い。で も入場。ささっと見る。
一応遺跡としては、劉備の墓があるとのことなので、墓を見る。単なる小山だったけど。
他に敷地内に歴史博物館があり、後漢時代の画像石があり、これがはじめて目にする画像石なのだが、
「画像石って、版画のようなものだと思っていたのだけど、ギリシャ・ローマにあるようなレリーフだったのね」という印象をもった。
日本でも、書籍でよく紹介されている後漢時代の市の画像石がいきなり置いてあってちょっと感激。
とはいえ、この後他の場所でも画像石を見ることになるのだが、レリーフ状のものはこの武候司で見たものだけで、他は版画状のものが多いこともわかった。

武候司は結構広いので、ざっと見て歩くだけで9時になってしまう。
次に青羊宮へ行く。途中成都体育大学の敷地を抜けていく。比較的こぎれいな施設。少なくともここ10年程度で整備されたように見える。
日本の施設と変わらない感じ。青羊宮入場料5元。道教寺院(道観)。
普通のお寺がある程度なのであまりたいした所感はないが、若く、「いまどきのぎゃる」みたいな娘が2人、お参りにきていたのが記憶に残っている。

足が少し疲れてくる。普段の体力不足がすぐに出てくる。青羊宮を見終わって19時48分。
ここから成都中心街へ向かって大通りを4,5キロ歩く。11時05分までかかって、昨日の四川国際旅行会社まで歩く。
途中三国時代か明の時代か不明だが、昔の町並みを再現した通りの入り口を通過。
中心街のあたりには、FENDIとPRADAの高級ショップがあったり、その前にクーパーで若い婦人が乗り付けて、ドアボーイがキーを受け取って車を移動 させるなど、普段日本でもあまり見たことのない情景に出会う。へぇ。

11時05分、昨夜見つけておいた、四川国際旅行社近くの中国銀行で3万円両替。合計1900元。1元15.64円。
待合席近くに設置されていたウォータータンクを利用しようとしたら、コップがないことに気付く。しまった。今回コップ忘れた。
あきらめたところ、入り口のところにいた厳しい軍服姿の警備員らしき人が、紙コップをくれた。あら、嬉しい。うーん。共産主義的にみえる人にサービスして もらえると凄く嬉しい。

銀行を出て、今度は向かいの中国国際航空オフィスへ。国際担当の人は、日本語OKで、手早く帰国便のリコンファーム終了。
さて、成都観光はお仕舞い。

 次は、都堰江に行こう、ということで、ガイドブックによると、南バスターミナスから都堰江行きが出ていて、しかも地図によると1kM程度のところにある ので、そこにまで歩くが、ターミナル窓口に着くと「没有」。ひゃー。目の前ちょっと真っ暗。
でもないないでは困るので、「茶店子長距離バスターミナル」と教えてくれる。地図で見ると、外環道沿いにある。5kMはありそう。
こりゃ市内バスもわからんし、取り合えずタクシーで移動することにする。
到着してみると、24元。メーターはちゃんとしているか、遠回りされていないか、など乗っている時にチェックばかりしていた。でも運転手の親父は、言葉は わからんけど、色々アドバイスしてくれていたようで、なんとなく親切心が伝わってきたので、1元おまけして25元渡す。

12時10分くらいに茶店子バスターミナル到着。結構大きなバスターミナル。都堰江までの切符15.5元。
ジュース3.5元買って12:36分のバスに乗る。
バスに乗るとき、空港に置いてあるような荷物の危険物チェックのセンサーで荷物をチェックさせられる。チェックした荷物にはシールが貼られた(しかしちゃ んとシールを貼っていたのは、成都と都堰江だけで、他はチェックしてもシールを張らなかったり、一度通っていれば、トイレなどで戻って、再入場時の2度目 はノンチェックだったり、まったくセンサーのところに係りの人がいなくて、まったくノンチェックだったり、色々だった)。
最初に泊まっていたバスに乗ろうとしたら、運転手の親父に断られ、なんで、と思っていたら、バスを待っている学生くらいの女の子に、一言「NEXT」と教 えてもらった。

街中は、車の警笛がすごい。ちょっとしたことで警笛を鳴らす。始終警笛がなりつづけている。バスが他の車を追い抜く時も必ず警笛で知らせる。よく、昔の日 本のマンガでは、大都会が出てくると、かならず、ビルの絵と「ぱっぱー」という警笛の音が描かれていた。警笛は大都会の象徴といえるが、今の日本では殆ど 警笛はない。余程危ない時だけしか警笛は使わない。


12時40分都堰江着。
バスターミナル近くの飲食店で飯。2品注文したら、肉が入っていない料理なのに15元。
隣にいた10代くらいの女の子の店員が「あれ?」という顔でオバサンの顔をみたから、ひょっとしたらぼられていたのかも。でもまぁ、都堰江へのバス停の場 所を教えてもらったからいいや。市バス4路で都堰江にいけることがわかったので、14時くらいに店を出て、早速バス停まで行って乗車。
バスは旧式のオンボロバス。椅子は公立学校の硬いベンチのあれ。でも1元で安く、都堰江市街中心の繁華街を通り抜けていくので町の様子がよくわかる。
10分程で到着。でバス停前のチケット売り場にいくと、なんと90元。ちょっと値段に目を疑う。しかし入らないわけにもいかないのでしょうがない。
14時26分頃入場し、広大な都堰江観光公演を、せっせと汗かきつつ歩く。都堰江を見渡せる断崖の上に行くことができるようで、周遊路を1周すると4,5 キロになりそうである。しかも断崖は、川から100〜200Mくらいある。あそこまで行ってる時間があるだろうか。だめそうなら途中で引き返すか、とか思 いつつ、がんばって歩いて15時30分には一周してもとのバス停に戻ってこれた。

都堰江の全体像は、あまりに巨大な河の堰なので、図を用いないことには説明が難しい(いずれ掲載予定)。
敷地内には、簡単な展示館があり、そこに後漢時代に作られた3Mくらいの李泌の石像があった。貴重な資料なのでカメラに収めた(が、帰国後現像したら、 ちゃんととれていなかった)。
鎮江をわたる釣橋は結構ゆれたが、こういう時に必ずわざと揺らす馬鹿はどこの国にもいるものである。揺れにキャーキャー言っている人がいる一方、スタスタ 歩いてゆくおばちゃんがいる。この橋は、かなり頑丈に作ってあるので、橋の真中は殆ど揺れないので、真中を歩くようにすれば、かなり普通に歩ける、という ことが判明。

市バスのバス停に戻ると、バス停の看板に営業時間がかかれている。始発は6時頃だが終バスは18時だとわかる。へぇ。夜は早く終わってしまうのか。再び4 路バスでバスターミナルまで戻り、できるだけ遠くの市までのチケットを買うことにする。
綿陽という150Kmくらい離れた町へのバスは1日3本で、もう終わっている、と掲示板にあったので、その一つ手前の徳陽という、60Kmくらい離れた町 までのチケットを購入。でもその後乗り場で、綿陽行きバスが出ているのを見かけたので、綿陽をオーダーしておけばよかった、と少し後悔する。が、まだ旅行 はじめたばかりで、あまり遅く町について宿さがしをするのも避けたいので、ま徳陽でいいか。
16:30出発。チケットの印刷が悪く、座席番号が読み取りずらく、出発前、少し車内が混乱する。
バスは暖房がなく、ひどく寒かった。成都から都堰江は、ひたすら高速一本で、60Kmを1時間程度でついてしまったが、こっちは、途中田んぼの畦道のよう なところを走る。インフラの悪いところを良い車が走り、民家に明り少なく、信号も少なく、ブルガリアのような景観にわびしさを感じてしまう。途中遠くに大 きな花火が上がっているのを目にする。年末年始だからだろうか。



19:10分徳陽到着。なんとまぁ、ホントブルガリアみたい。町全体が暗い。
バスの終点付近は暗がりの中人がごったがえし、物売りや靴磨きなどで溢れている。
少し歩くと、賓館のネオンがあり、ひとまず安心。もう少し歩くと、バスターミナルの裏通りのようなところに招待所が見つかる。
角を曲がった最初の招待所で「部屋みれる」と聞くと、愛想良くOK。
で、エアコンもあり、布団もしっかりしている、水のタンクもあり清潔な部屋、シャワーとトイレは共同だけど、50元ということで即決。部屋にカップはな かったが、昼間に中国銀行でもらったカップを使う。すこし休憩して、20時頃、夕飯に。宿のまわりを散策したが、宿泊している招待所の通りだけでも30件 ほどの「招待所」「住宿」があり、看板の宣伝文句は「登記」「空調」がメインの売りのようだった。斜めに入った通りの方にも10件程の安宿があり、こりゃ かなり旅行インフラは整っている感じ。

食事10元。なに食ったか覚えてないが。米飯おまけしてくれた。
店の親父が興味をもって色々話し掛けてきてくれたが、こういうときは言葉が通じないのが残念である。
マルボロ1本もらって、二人で吹かす。食事後、繁華街と思わしき方向へ向かって散歩。超市という1元ショップを見つける。100円ショップに相当するのだ ろう。他にも24時間営業の中国銀行のATMやマクドナルドなどがあり、ケーキショップでは明日の朝食用に4.5元でレモンパイを買う。翌朝食べてみたと ころ、日本で食べるの同じようなクオリティだった。
物貨大厦の角までいって、人民公園を横切って宿前戻る。人民公園では、20人くらいの人がタンゴ、その隣で同じくらいの人数がモダンダンスの練習をしてい た。こういうものを見ると、民度はかなり高くなってきているように思える。
21時を過ぎているというのに、デパートはまだやっている。
宿に戻ってTVを見る。全部で34チャンネルもある。思わず数えてしまう。クイズ番組が面白かったのでしばらく見る。「マイクロソフトはどこの都市にあ る」とか「シュワルツネッガーが知事をやってるのはどこ」とか、そんな地理問題が出てきて、思わず見入ってしまう。マイクロソフトが微軟と書かれていた。 そのまんまじゃん。22時半には寝る。

今年も除夜を待つことなく、年越しとなった。




1月1日
7:00起床。7:34分に部屋を出る。寝ていて、足が痺れて、寝苦しかった。昨日久々に歩き回った為だろうか。少し眼痛もしている。
7:45分頃切符を購入。58元。8時半に出発で1日3本しかないようだ。朝食のための水とパンを買う。5元。トイレにいって万全を期す。

外は雨模様。広元には12時00頃着く。比較的高速を走ったので、結構順調である。
広元へのバスの中、昨日と同じ麻雀映画をやっている。またみてしまう。ヒロインの話す広東語の「ラー」「カー」という語尾は、可愛く感じてくる。
昨日は気がつかなかったが、プロの雀荘でヒロインが打っているのは、3台の麻雀台を3角形に配置し、その内側にヒロインが座って、3台一度に相手にしてい る。へー、プロはこうやるのか。ちょっと感心。途中休憩でトイレ休憩。一番最後にバスに戻ることに、広元手前は泥道だった。高速を下りると舗装していな い。


 広元につくと、またも切符売り場のおばさんの「没有」に目の前が真っ暗に。
窓口の人は、まったく親切ではなかったが、メモに「長途汽車站」と書いてくれる。つまり、別の場所に汽車站がある、ということだ。
トイレは見つからず、タクシーもなかなかつかまらない。雨の中15分程立ちつくす。少し途方にくれる。タクシーは、どうも、表通りよりも、バスターミナル の出口前の方が拾いやすいようで、そこに移動し、やっと捕まえることができた。徳陽に比べて、まだ開けていない感じで、バスターミナルでは、横文字を一切 見かけない。これも、なんとはなしの不安心を煽る。
 しかしタクシーの兄ちゃんにメモを見せると、場所は直ぐわかったようで、走り出す。どうも町の中心部を抜けていくようだ。結構大きな都会である。昨日の コ陽よりも大きいかもしれないが、マクドナルドなどは見えない。漢字一色である。10分程走って、大きな川を越えたところで、駅につく。長途汽車站は、町 の反対側になるようだ。タクシーの運ちゃんは9.3元のところ、9元にまけてくれた。

 これで安心と、窓口に行ったら、また「没有」。目の前が真っ暗になる。しかしよく聞いてみると、省をまたがる直行便はないが、チン西省に行くには、省境 を越えたところにある町の「宇強」までいけばいい、と言っているようである。で、宇強へのチケットを買う。しばらく窓口を占有していたら、後続のお客がつ めてきて、窓口奪い合いの中、他の客を押しのけて切符購入。26.5元。窓口のお姉さんは親切だった。ほっとする。でもよく考えれば、宇強までであれば、 最初の汽車站でも買えたかも。13:40発ということで、食事にする。駅前のお店。点心となにかを注文する。6.5元。もう2品注文するのやめよう。食い きれない。出発前にまたトイレに。万全を期す。


宇強まで、峡谷地帯が続く。15時40分、宇強着。省宇強は小さい町で、集票所も、プレハブの掘っ立て小屋だった。
道中眼痛が続く。バス内は暖房がないので、寒い。ホカロン一つ使う。
宇強からは漢中へのバスが普通にでていた。ほっとする。26元。
16:20分宇強発。省境ああたりで、北京まで1761Km、西安500Km、その少し先では、北京1575Km、西安359Kmとなっていた。きっと経 由地が異なるのだろう。
漢中に近づいたあたりに、李固の墓の看板が道路わきに見られた。

18時00頃、漢中着。日暮れぎりぎり、真っ暗になる前に到着。まだ宿を探すには余裕があったので、問屋街をぐるっとまわりながら散歩しつつ、招待所を探 す。汽車站横に、汽車站招待所があったが、余裕があったので、もう少し探そうと、南の方の通りに行ってみる。「住宿」と書いてある前で、割と美人のおばさ んが客引きしていたので、見てみることにする。すると、エアコン着き、トイレ着きの結構いいへやで60元とのこと。ここは、昨夜のような比較的当たらしめ の建物ではなく、共産主義時代の、学校のような建物。階段も廊下も薄暗い。部屋も広く、いかにも学校の控え室のような部屋。でも別途2つあり、必要であれ ば、もう一方の布団も使えるので、ここにする。18:35分から19:00までひとまず休憩。少し荷物降ろして戸締りして出かける。成都で入手した四川省 北部の交通地図を見ると、都市の記号で、大都市、中都市、小都市となっている各々の都市について、だいたい状況が大体わかってくる。


19時から20時まで、街中散歩。町の中心部と思われるホテルで、地図を購入。8元。地図をみつつ、メインストリートをざっと一周して戻る。資生堂の看板 を見かけた。途中で入った本屋で道路地図を見ると、かなり高速道路の建設が進んでいるようだ。さらに店内に、「チャングムの誓い」の書籍ポスターが貼って あった。
戻って、招待所近くの、半分露天のような安食堂で麻婆豆腐食べる。隣の青少年2人組が少しこっちを見ているようだったので、一応警戒。途中で入ってきた白 いダウンジャケットの10代後半と思わしき少女。アイドル歌手並みのビジュアル。この場末た店とはまったくアンマッチである。こういう光景が見れるのが面 白い。
20:25分宿に戻る。TV見つつ、日記などを書く。


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