デイオクレチアノポリス



 当時の名称はデイオクレチアノポリス、現名ヒサール(ヒサーリア)はバルカン山脈の南側麓にあり、温泉の涌き出る土地 である。
 現在のヒサールの町の南半分はデイオクレチアノポリスの遺跡である城壁に四方を囲まれている。城壁の中に現在の町の南半分 がすっぽりはいっているのである。城壁の基礎部分はディオクレチアヌス時代に遡るらしいが、現在の城壁はユステシニアヌス時 代のものらしい。温泉はこの遺跡の南門を直ぐ出たところにある。1辺は約0・5キロメートル周囲2キロちょいである。
 写真1は一番よく残っていて、かつ規模も大きい南門である。更に写真2にあるような城壁がほぼ4方をぐるりと取り巻いてい る。ちょうど南門を人が通過しているのでその大きさがわかると思う。歴史家によれば、もとは3層アーチでこの倍くらいの高さ があったとのことである。
 写真3は南城壁の内側である。商店などと思われる跡が残っている。
  城壁は3世紀末に作られたらしい。アヴァールの攻撃も撃退したくらいの威力だそうだ。
 ヒサールの涌き水はミネラルウォータとしてブルガリア全国で販売されている。南門の写真がペットボトルのラベルについてい るのですぐわかる。
 南側城門外には温泉があり、4世紀の浴場跡もあるとのこと。

 










ブ ルガリアの地図はここを参照してください。
プロブディフから行く方法とカルロボから行く方法がある。プロブディフ、カルロボともにソフィアから急行列車で2時間。プロ ブディフから電車で1時間ほどだと思われる。但し本数は多くはないと思われる。
カルロボからはバスで45分。プロブディフからは南からヒサールへ向かうことになり、カルロボ経由だと北からヒサールへ向か うことになる。