メゼック

トラキアからルメリアへのゲート



第1王国時代の要塞址です。ほぼ正方形で1辺100M弱程度、写真(上)は西の城壁。(中)はその左半分の拡大です。こ の拡大部分の左の塔と北面の壁はきれいに修復されすぎています。写真(中)の右の塔が崩壊した生の状態だと思われます。基本 的に城壁だけの遺跡です。
 この要塞はブルガリア南部ロドピ山系の最東端にあたり、写真(下)にある様に
トルコへ連なる平原を見下ろす位置にあります(ブ ルガリアの地図はここを参照してください)。 ここは東へトルコ国境まで10Km程度、南へギリシャ国境まで数キロ程度の地点であり、戦略上の要衝であったと思われます。ビザンツ軍、その後はトルコ軍 が攻め込んできた 場合の防衛ラインだったのだと思われます。写真(下)の見下ろしたところにある村がメゼック村です。午前中なので逆光になっています。東南の塔には第2次 大戦中のトーチカが残って
いました。









ブ ルガリアの地図はここを参照してください。
首都ソフィアから東南にトルコ方面の幹線鉄道に乗ります。プロブディフ(Plovdiv人口40万ブルガリア第2の都市)で 乗り換える場合と直通の場合があります。ソフィアからプロブディフまで2時間、プロブディフから国境の町スビレングラッド (Svilengrad)迄4時間かかります。
 メゼック村はスビレングラッド鉄道駅から約6Km南西方向にあり、村の背後の山の上に遺跡はあります。 バスターミナルは 町の中心地にあり、鉄道駅から東に5Km程のところにあります。バスは日に本数が少ないので、1日滞在するつもりでなけれ ば、片方をバス、片方を歩きかタクシーにした方が効率的です。当然村ではタクシーは拾えません。
 メゼックには村なのでホテルもなく、宿泊するとしたらスビレングラッドのホテルとなります。事実上1件しかないので選択の 余地はないでしょう。愛想は悪くはありませんでした。
 スビレングラッドは国境の町なので、夜間にトルコ行きとトルコからの列車が大体同じ時刻にこの駅ですれ違います。ギリシャ とも鉄道で繋がっている様でしたが1日1本くらいだったと思います(後で確認して記載予定)。車で国境を抜ける場合はスビレ ングラッドから国境まで15Kmはありそうです(上記は96〜98年秋当時の情報です)。
  近隣の史跡・遺跡 ・メゼック村の隣村(歩いて1キロ)にはトラキア時代の
墓があります。
・スビレングラッドにはスレイマーンが作らせたがあり
ます。