オデッソス



紹 介 

 黒海沿岸ギリシャ植民都市オデッソスは引き続きローマ時代でも繁栄した。
 写真左は都市遺構(浴場跡との情報も。確認中))。写真右以下はローマ時代の浴場施設の跡である。規模はさほど大きくはな いが、アトリウム、水、お湯の部屋、体育場、湯沸し場などの遺構がひととおり残る。どちらの遺跡もヴァルナの中心部にある が、路地の入り組んだところにあり、あまりわかりやすい場所にはない。
 ヴァルナの歴史考古学博物館は比較的大きい。近くで黄金装飾品遺物としては最古のものが出土し、日本でも「トラキア黄金の 文明展」として開催され知名度が上がったが、その遺物も展示してある。近くの町バルチックは日露戦争で日本海軍が戦ったバルチック艦隊の母港だが、 バルチックもかつてはローマ都市だった(バルチックに遺跡があるかどうかは不明)。

 浴場遺跡は有料。左の住居跡は無料。但し敷地は立ち入り禁止かも(よくわからないが)。

旅行情報


ブ ルガリアの地図はここを参照してください
 ソフィアからヴァルナ迄鉄道で8時間。結構かかる。バスでも同じくらい。
 ブルガリア第3位の港湾大都市。夏7月はヴァルナ祭が開催され1月中なんらかのイベントが行われている。横浜みたいなとこ ろだと思えば。但しこっちにはビーチがある。
更に近くの黄金海岸(ズラートニー・ピャーサッチ(黄金の砂の意))はウクライナやドイツからバカンスにくるリゾートビー チ。
 オデッソスはBC585年ミレトスが建設。フィリッポス2世により征服された。
 遺跡の浴場は形式からすると2,3世紀ものので遺構からはセプティミウス セウェルスからタキトゥス帝時代のものが見つ かっている。3世紀末には維持がされなくなり、4世紀中には別の建物の為の材料としてだんだんと壊されて行ったらしい。