浙江省博物館 2008年秋企画展示 「芸術精品 系列特展 - 中国出土歴代建築明器 <中国屋檐下>」

楼閣模型

 3階建楼閣(高さ120cm程)

3階建楼閣(高さ150cm程) 

 明代の明器

5層楼閣と3層楼閣(高さ 1m-120cm程)

 

 

明代の明器も展示されていた。

漢代の明器と大差ないことがわかる。

 

  陶院楼陶倉楼明 器

二層絵彩陶倉楼。正面、側面ともに彩色壁画

 左写真の下部 に書かれている壁画の一部。バルコニーの後ろにも人物画が描かれている。

  1953年河南省栄陽県魏河村出土 的。高さ72cm、幅60cm、奥行き26cm。楼閣は、上部と下部に別れ、上部の五層と下層が組 み合わさってできている。第一層の正面は長方形の廊下となっている。廊下の前には3本の柱がある。 柱頭には長短の横木が設置されていて、上層の廊下を支えている。第二層の正面にも廊下があり、1層 と同様三本の柱に支えられ、柱頭に横が渡されている。廊下の後ろに倉庫部屋があり、正面に五つの正 方形の窓がある。通気の為と思われる。第三層には両端と中央に門があり、壁に文様が描かれている。

 1958年河南省栄陽県河王水庫で出土 された。高さ78.2cm、幅50cm、倉楼は悬山頂*1をなし、中部に欄干が設置され、五つの窓 が設置されている。彩色の舞踊人物図が描かれていて、後ろの壁には、闘鶏図が描かれている。彩色は 黒、朱、白等。楼绘は雲気、舞楽図等を現し、建築を補足するような描画は少なく、詩情を表現した芸 術装飾となっている。同時に漢代の人の信仰や死、昇天、宴席の舞踊や歓歌などの生活が描かれてい る。

 下段右側写真に2本写っている右側楼 閣。

 1985年1月河南省焦作市輪胎場出土 の三層塑馬陶倉楼。高さ109cm、幅61cm、奥行き31cm。倉楼は 三層で、倉房が入っている。房屋などが組み合わさっている。第一層は倉房がある。右下の角には斜め の階段がついていて、平台に上れるようになっている。2階には、五つの正方形の通風孔があり、第二 層(3階)は三間の悬山式*1の房屋となっていて、中間に大きな門があいている。両端には半円形の 小窓があり、第三層は、悬山式の一間の 房屋で、中央に正方形の窓があり、上には半円形の明り取りの窓がある。屋上中央に朱雀がいる。*1  切 り妻造りのこと

 緑釉三層陶水榭(高さ 130cm)

3層楼閣(高さ1m程)

 2層楼閣(高さ60cm程)

三層塑馬陶倉楼(右/説明は上段)

 

1972年河南省霊宝張湾出土

 

 

 

 

 

 緑釉二層陶院楼(高 93cm)と4層楼閣

壁画の描かれた建物(高さ60m程)

左写真の左 下部に描かれた壁画

1972年河南省霊宝張湾山出土(左側)

 河南省焦作市(?)

 

左右の写真 は、場内の様子。

 

 

 

二層拐角式陶倉庫楼


 、河南省偃師県出土の楼閣。高さ64cm、幅42cm、奥行き23cm。倉楼は走廊をもっている。 第一層は曲がり角のある走廊をもつ様式、走廊の正面に大きな入り口があり、周囲頭部が三つにわかれた柱となってい て,その両側は三条の横向きの柱が手すりとなって前廊を囲む欄干となっている。角を曲がった先に小さい穴があり、走 廊に向かって通っていて、排水用設備と思われる。倉楼上部、正面、左右に檐が出ていて廊下の後ろは倉房となってい る。正面に小門があいていて、窓はなく、底部に四つの通気口があり、倉庫の左側に階段があり二層に上れる。第二層も 倉仓房だが、門はなく、五つの長方形の窓があり、3層には菱形、正方形、三角形と半円形の镂孔があり、通気口となっ ている。。屋根の前後は六本の方柱がある。

 BACK 解説は、代 民居建築の缩影——河南博物院藏漢代建築明器 を参考をしました。