11/24/2001
 
歴史地図2
 

 中央アジア、西アジアの遊牧民は イラン民族からトルコ民族への変遷の歴史という側面もあるようです。途中フン、アラブ、モンゴルの拡大もあったが、これらはトルコ、イラン民族ほど定着はしなかったみたいです。
 
紀元2世紀の印欧族語族、及びイラン系民族の領域


■線で囲まれた部分 = 印欧語族の支配・定住圏 
 ヨーロッパ、中央アジア、西アジア、インド北部まで世界の4分の3はインドヨーロッパ系民族で占められている。

の線で囲まれた領域 = イラン系民族
 南ロシア、中央アジア、西アジア、西北インド、中国西北部まで広大な領域がイラン人圏。

紀元4世紀後半フン人の拡大

フンといわれた民族が4世紀後半急激にユーラシア西方で拡大したと推測される。

・359年 キオン東イランに侵攻。ササン朝シャープール迎撃
・387年 アドリアノープル会戦にゴートとともに参加したと推定される。会戦後バルカン劫略
・384年 ノリクム、パンノニアを通過しガリアへ
・395年 コーカサスを越えてクテシフォンに迫る。アナトリアとシリアを略奪。
・397年 415〜20年もペルシャへ侵入

参考 「文明と環境 第6巻 歴史と気候」 4章 フン族あらわる 林俊雄 

紀元17世紀トルコ民族の王朝

17世紀はトルコ系民族の王朝が最も世界に拡大した時代。

 オスマントルコ
 サファヴィー朝 サファヴィー朝はイラン人の民族王朝とされているがアゼルヴァイジャン人との説もある。
 ムガール朝 モンゴル=トルコ系の混血王朝

 中央アジアのカシュガル汗国、ヒヴァ汗国、コーカンド汗国、ブハラ汗国、クルム汗国など