太原純陽宮


紹介


 純陽宮 という元は道観だった建築物を、山西省博物館の分館として公開している。山西省博物館は文廟と純陽宮という2箇所から構成されている。

 左は前漢時代の虎の像。磨耗して原型が大分失われているが、エクバタナのメディア時代とされるライオン像に通じる ものがある。

 右は、後漢時代の車馬出行図の画像壁画。



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 博物館には、他にも、元時代の騎馬青銅像や、鏡などの文物が多数展示されていたと思うが、あまり記憶が無い。寧ろ建築物の 方が印象に残っている。右写真の道観は、増築を重ねて、さながら、エッシャーの迷宮のような趣が少しだけする。この道観は、創建年代は不明だが、元代には 既に存在していたようである。現在の建築物は、明代〜清代のものとのこと。



太原は山西省省都。人口300万人。市街中心部は、24時間営業のマクドナルドがあるなど、結構な大都市である。純陽宮は、左写真の ように、太原市の市街中心部にあり、駅から歩いて10分程度、児童公園脇にある。入り口がちょっとわかりにくいが、マクドナルドから、交差点を挟んで対面 に(といっても200Mくらいあるが)位置する。

太原東の王果峰果樹園に、北斉時代の壁画墓が発掘されている。現在保存の為埋め戻されているが、山西省博物館に文物が展示されているとのこと。これは、北 魏、東魏の武将で、北斉で武安王となった徐顕秀(501-571)の墓とのこと。6世紀彩色壁画の宝庫とのことである。
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