カルタゴ・ノヴァ

(市内博物館にあるカルタゴノヴァの図形) 


紹介

カルタゴ・ノヴァは新カルタゴの意味で第1次ポエニ戦役敗北後にカルタゴの名門バルカ家のハシュドルバルにより前228 年に建設され た。カルタゴ自体が「新しい町」の意味を持っているとのことなので、カルタゴノヴァとは 「ニュー新横浜」とでもいうような 名称であることになる。第1次 ポエニ戦役後、ここに移住したバルカ家一門はカルタゴ・ノヴァを根拠地としてスペイン経営を進めた。第2次ポエニ戦役では前 209年にスキピオの前に陥落 した。ローマ併合後はローマ都市として発展し、現在にも数々の遺構が残る。主な遺跡には以下のものがある。

                       
1)防壁(カルタゴ時代)
2)ローマ道(3箇所)(うち1箇所は建物の跡も残ってい る)                     
3)宗教会 堂                           
4)貯水 池                           
5)防壁(ビザンツ時 代)                           
6)劇場(写真右)
7)カテドラル(カテドラル自身は13世紀、土台はローマの家で1世紀)    写真右 上               
       
8)円形闘技場(入場不可)
9)BlindTower

旅行情報

 カルタゴノヴァは幾つかの小高い丘が海辺までせり出している、
いかにも古代地中海沿岸で好まれた、防衛にも適した天然の良港というロケーション。しかし現在の町全体の印象は寂れた地 方都市という感じ。失業者が多いのか 通りでぶらぶらしている若者が多く治安はあまりよさそうではない印象を受けた。あ まり宿泊したいという印象ではなかった。

 遺跡は殆ど旧市街にあり、バスターミナルから歩いて数分のところにある。半日もあれば全部見て回れると思われる。バス ターミナルを出たところに観光案内所があり便利。
 カルタヘナへは ムルシアを経由して行くことになる。
ムルシアはこの地方の大都市であり、グレナダやアリカンタからのバスはムルシアを通過するので、ここで乗り換えてカルタ ヘナへ行くことになる。グレナダからムルシアへは3時間程度。ムルシアからカルタヘナへは1時間20分。カルタヘナから アリカンテまでは2時間半。

 旧市街に中心部にあるサン・フランシスコ広場近くの裏通りには地下博物館がある(無料)。写真左上が入り口の写真で、 倉庫か駐車場 の入り口と見まごうばかりの鉄の扉があるだけだが、中は写真左にあるように 洒落た内装の遺跡博物館となっている。ここに保 存されている遺跡はキリスト教 以前の宗教施設らしい。ここには当時の市街の復元図や市街プランや出土物なども展示されている。
(スペイ ンの地図はこ ちらを参照してください)
 
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