カルヌントゥム
|
||
オーストリア東方ハンガリーとの国境近くのドナウ川沿いにある今は村(といっても郊外の住宅地というイメージだが)カ
ルヌントゥム村はアクィンクム、サヴァリアとならんでパンノニアの中心都市の一つで軍団駐屯地でもあったらしい。マルクスア
ウレリウスの自省録第2章の末尾にはこの地名が記載されている。マルクスに因んでのことか、村の住宅の壁にはデフォルメされ
たマルクスの絵がかかれていたりする。
遺跡はかなり広範に散らばっており、川沿いに東西5キロ、南北1キロに展開している。このうち有料なのは中心地の遺跡と博 物館だが、この2つも数キロ離れている。その他は放置遺跡である。 写真右は博物館近くから撮影したドナウ川。 写真右は有料施設にあるローマ時代の道路。右下は道路の断面。左下は復元した当時の建築物。 |
||
|
この有料遺跡は200m四方にわたり町の遺構(殆ど土台)が展開している。
この有料遺跡から西南方面1キロ畑の中に下の門が残る。カルヌントゥム遺跡の顔というべき遺物である。
この畑から1キロ近く北上し(といってもドナウまでまだ数百mある)の地点、中心部の遺跡の西500mほどのところ
のちょっと大きめの農家の前庭らしきところに写真一番右下の遺構が100m四方展開している。
|
|
|
|
|
オーストリア最大のローマ遺跡カルヌントゥムはウィーン・ミッテ駅から空港行きの電車に乗り、そのまま空
港駅は通過して1時間ほどのころにあるペトロネール・カルヌントゥム駅下車。駅は小さい田舎の駅。駅長1人に駅員1名という
感じをイメージすると近いのでは(実際に何人いたかは覚えていないけど)。
鉄道は村の南1キロくらいのところにあるので、下車後北へ一直線に歩くと村の中心部のT字路に出るので左へ曲がって 200mで中心遺跡の施設に出る。 ここでは村に散らばる遺跡全体の航空写真のパンフレットを売っているので全部の遺跡 を見て廻るには絶対必要。遺跡は農家の中庭や畑のど真ん中にあったりするのでこれが無いと非常に困難な遺跡巡りとなると 思われる(あっても畑の中や林をつっきたりして困難だったが)
|
因みにこの航空写真には東隣村は含まれていないが、隣村の円形闘技場や博物館は道沿いに掲示板があるからすぐわかる。さ すが先進国は設備が整っていて遺跡観光も楽である。 半日でみてまわれるかと思っていたら、ウィーンからの移動時間を含める と実質1日近くかかってしまった。東隣の村には隣駅があるので帰りはそっちから乗車。電車は1時間に1本程度であったと思 う。くたくたになった1日だった。 | |
|
||
|
||
旅行日記 |