2001 created
2023/Mar/21 last updated
古代地中海世界関連の書籍・リンク
リンク集
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書棚ドットコムの「歴史」コーナーに「古代・ギリシャローマ史」欄 があり、日本で出版されている、非常に詳細な古代・ギリシャローマ史書籍一覧が検索できる。 |
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西
洋古代原資料集 |
西洋古代の原資料集 |
Greek&Roman History:List of sources and translations |
ギリシア・ローマ古典のオンラインテキストリンク集。かなりの数が あります。 |
ロー
マ皇帝書籍一覧 |
現代に記載された、皇帝ごとの書籍です。 |
LacusCurtius: Into the Roman World | 古代ローマ旅行案内としての最大サイトの一つ LacusCurtius:
Into
the Roman World は膨大な内容とリンクを持つ凄いサイトだと思います。実はこれがあるの
で、私のサイトなど必要な
いと思っていたのですが、良く見てみると、写真はあるけど旅行情報が無い、各都市のリンクはあるけど、 一般の現在の都市の
運用サイトへリンクしてあるだ
け、バルカン内部の情報は殆ど無い、全体として旅行情報が不足しているなど、 結構私のサイトで補完可能な部分もあると思
い、結局自分のサイトも作ること
にしました。 遺跡自体は無くても土地に痕跡が残っている写真でも掲載するなど、 このあたりの志向が近いのも個人的には気
に入っています。このサイトは
古代ローマ旅行案内サイトのポータルとしては最初に挙げられるべきものなのではないでしょうか。 ここには更に各国、都市のサイトや博物館が運営しているページへのリンクがあり ます。 しか し内容は軽重があり、例えばレプティス=マグナの様に理想的なサイト(遺跡見取り図をクリックすると写真が出てくる)から、 単なる市の観光課かなにかが 運営しているサイトで特に遺跡情報等無いものまで差があります。また、現地語のみのものも多く、写真が全然無いところもあり ます。しかしこれだけあれば旅 行情報もゲットできるのではないかと期待しています。 また、このページの「The Roman Atlas」は(確か19世紀に作成された)ローマ帝国の地図です。 各属州毎に700K〜1MのJPGファイ ルがあり、もっとも詳 しい古代ローマ世界地図の一つではないかと思います。他に古典テキストへのリンクもあり、このサイトはあらゆる意味で有用な ポータルサイトであると思いま す。 |
Digital
Atlas of the Roman Empire |
古代ローマのGoogle
Mapというべき詳細な地図。町と、町をつなぐ道路が詳細に掲載されています。 |
古代ローマのラテン
語碑文研究者大清水裕氏のブログ。アルジェリア・チュニジア・フランス・スペインのローマ遺跡訪問記など有用情報多数。 |
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ペ ルセウスプロジェクト | 古典古代のテキストのアーカイブと翻訳。 他にも色々古典テキストサイトはあ ります が、以下の「古典ギリシャ事始」のリンク集が非常に充実しています。 |
西 洋古代 史の部屋 | 3,4世紀キリスト教とローマ帝政史研究家豊田浩志先生のHP。 |
Hi-Story
of the Seven Seas |
水中考古学者山舩晃太郎氏のサイト。古代ローマの 造船技術について解説があります。 |
古 代ローマ |
古代ローマコイ
ン紹介がメインのページでしたが、最近書籍紹介や、掲示 板がホットです。 |
【 ローマ帝国の部屋 】 | SPQR-ローマ帝国の部屋はブログで復活してました。 書籍・イベント・ DVD、 TV放映などの情報量が凄いです。 |
古 代ローマ 史研究所 | 日本で出版されている論文、著作物を徹底的に網羅することを目指したページ。 ものすご く役に立ちます |
古代ローマ皇帝ネロとその関連 創作物に関するページ | このサイトの「一世紀のローマ」は当時の生活空間に関する写真や情報がまとま られてい て有用。 |
Caprice | 地中海世界に関するサイトです。 ここの地中海->ローマの食卓 では ローマ の食事について参考になります。 |
王立図 書館 | 古代ローマと、第二次世界大戦(ヨーロッパ)が中心。各官職、各軍団、各属州 毎に1 ページ割かれていています。 |
比 較建築研究会 | 古代ローマ建築についての詳細な解説があります。 |
CG で見る古代都市 | 大成建設作成の古代ローマの街角の動画CG。 |
アル メニ アの歴史関係 | |
バ ルバロイ! | 自己紹介が無いのでよくわからないのですが、主に古典古代のギリシャに関する サイトの 様です。多分これまで邦訳の無い古典ギリシャ文献の翻訳が掲載されています。よく分からないけど面白いサイトです。 |
主に紀元前の地中海世界の邦訳書の無い史料の日本語訳を 公開しているサイト。 | |
京都大学学術 出版会 | 西洋古典の基礎知識というコーナーがあり、ギリシャ・ローマ時代の歴史書や文学概説があります |
LINGUA LATINA | ローマ帝国の諸言語及びラテン語の状況とラテン語からフランス語への変化の過程についての詳細な解説があります。 |
山下太 郎のホームページ | ラテン語文学者山下太郎氏のページ。ラテン語のこと、西洋古典文学のことなど が書いて あります。 |
古典ギリ シャ語事始 | 思わずギリシャ語をはじめてみてもよいのでは、と思ってしまう程の上手な古典 ギリシャ 語へのポータルページ。 日本で未訳かあるいは、手に入りにくいと思われるルキアノスの著作の作成者御自身の翻訳などが載せ られている。素晴らしいです。 |
世 界帝王辞 典 | 帝政期のローマ皇帝の名簿と家族の参照に便利です。 |
各国地図
ブ ルガリア の地図 (273K) | ギ リ シャの地図 | ト ル コの地図 | マ ケドニアの地図 | セ ル ビアの地図 |
チュ ニジアの地図 | ハ ンガリーの地図 | ルー マニアの地図 | オー ストリアの地図 |
一般書・研究書など
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世界歴史大系イタリア史@古代初期中世 |
松本宣郎編 |
山川出版社 |
2021年 |
イタリア共和国領土内の古代〜古代末期の概説書。研究書と論集の間を結ぶ書籍として有用 |
ローマ帝国と西アジア | 南川高志編 | 岩波書店 | 2021年 | 最盛期ローマ帝国を地方やギリシア圏、西アジアとの交流を中心に描く論集 |
ロー マ皇帝とその時代―元首政期ローマ帝国政治史の研究 |
南川高志 |
創文社 |
1995年 |
アウグストゥスから235年までの元首政期を扱っている。2世紀に ついては、講談社新書「ローマ五賢帝」の源となった部分。20世紀ローマ研究史なども有用。 |
軍人皇帝時代の研究―ローマ帝国の変容 |
井上文則 |
岩波書店 |
2008年 |
235年から284年に至る、ローマ軍界におけるイリリア人勢力の 台頭とその終焉 |
ディオクレティアヌス時代のローマ帝国―ラテン碑文に見る帝国統治の継続と変容 |
大清水 裕 |
山川出版社 |
2012年 |
イタリア、北アフリカ、ガリア、ヒスパニア等、ディオクレティアヌス時代の帝国西方属州の地方行
政のあり方をラテン碑文史料から検討。ギリシア語等の碑文を用いた東方属州の地方行政も読んでみたいと思いました。 |
ローマ帝国の東西分裂 |
南雲泰輔 |
岩波書店 |
2016年 |
384年から410年の政治行政史 |
古代ローマを知る事典 |
長谷川 岳男 , 樋脇 博敏 |
東京堂出版 |
2004年 |
ロー マの政治制度 歴史 人口 軍事制度 法 税 経済力(GDPや政府支出) 産業技術や産業力、平均年齢、出生率、生活 など、総合的な国家情報が記載されている。 |
クセジュ文庫の帝政ローマの地方行政、税制等が記載されている本 1.ローマ帝国: 帝政前期の政治・社会 2.ハドリアヌス帝 3.ディオクレティアヌスと四帝統治 4.古代末期 5.皇帝ユスティニアヌス |
白水社 |
これらの書籍は帝政時代の地方行政や社会に焦点をあてている点に特徴がある。「ローマ帝国:
帝政前期の政治・社会」は1-3世紀を対象としている。地方行政制度は3世紀のディオクレティアヌス時代に大きく変革されてか
ら、6世紀ユスティニアヌス時代の大変革まで概ね継続している様子がわかる。法令や官僚制は、ハドリアヌス時代にひとつの転機が
あり、税制はディオクレティアヌス時代に転機があり、ユスティニアヌス時代に総合的な転機を迎えた様子がわかる。これらの書籍を
あわせると、帝政時代の法令や地方行政、税制の変遷の概要がわかる。一方同じクセジュ文庫の「アウグストゥスの世紀」「コンスタ
ンティヌス」は地方行政に焦点を当てていない。 |
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ローマ帝国の崩壊: 文明が終わるということ | ブライアン・ウォード・パーキンス | 白水社 | 2014年 |
主に考古学の成果を用いて西方ローマ帝国の物質文明の衰亡の証拠を追及した書籍。冒頭で「試論」 とあるが、 仮説部分の考古学的裏付けは今後数十年はかかるかも知れないが、説得力は高い。「ローマ経済の考古学」と合わせてお奨め |
古代末期の世界 | ピーター・ブラウン | 刀水書房 | 2002 | 原著は1970年なので内容的には若干古いが紀元200年から7世紀古代地中海世界終焉までの社会に視点を当てた、この分野 では数少 ない著作 |
ローマの道の物語 | 藤原武 | 原書房 | 1985 | 古代ローマの道路網と築道技術の概説書。この手の本の存在自体珍しいのでは。 |
古代のローマ水道 | 今井宏 | 原書房 | 1987 | 古代ローマの水道技術の概説とウィトルウィウス「水道論」の全訳。これも貴重。 |
中川良隆 |
鹿島出版会 |
2009 |
古代ローマ水道の解説のみならず江戸時代の水道を比較した観点が秀 逸。 |
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ローマ経済の考古学 |
ケ ヴィン グリーン | 平凡社 |
1999 |
貨幣、帝国各地の田園地帯、鉱山、採石場、ローカル交易などの分 析。古代ローマというと都市に偏り勝ちです。人口の殆どが暮らしていた農地の景観などが分かります。 |
古代ギリシア・ローマの飢饉
と食糧供給 |
ピーター・ガーンズィ |
白水社 |
1998 |
古代ギリシア・ローマの農業生産性や穀物供給量に関する数量経済史的な実証研究。古代の農業景観
が彷彿させられる。 |
ローマ帝国の統治構造 |
飯坂 晃治 |
北海道大学出版会 | 2014年 |
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古代ローマの帝国官僚と行政:小さな政府と都市 |
新保良明 |
ミネルヴァ書房 |
2016 |
帝政前期の帝国官僚と地方行政(主にイタリア半島)に関する研究書 |
図説世界建築史4 -ローマ建築- | ジョン・ブライアン・ウォード・パーキンス | 本の友社 | 1996 | 共和政から後期ローマ帝国に至る建築技術の概説。後期ローマ帝国部は少ないがローマンコンクリートとヴォールト技術について 詳細に理 解できる。 |
古代の書物 | ケニヨン | 岩波 | 1998 | |
パピルスが伝えた文明 |
箕輪成男 |
出版ニュース社 |
2002 |
古代ギリシャ・ローマ世界の書物、材料、出版事情、価格等につ
いてさま ざまな角度から検討し、詳述した珍しい本。ただ新書的な内容なので、\2500はちょっと高いかなぁ。 |
ギ リシア・ローマ時代の書物 | ホルスト ブランク | 朝文社 |
2008年 |
上の書籍と同様の内容を扱っているが、こちらは専門書。 |
ローマ人の世界-社会と生活- |
長谷川博隆 |
筑摩書房 |
1985 |
ローマ人の一日、祭日、識字率など様々な観点から生活を検討し
ている |
Newtonムック 古代ローマ |
ジョバンニ・カセッリ |
教育社 |
1996 |
日常生活の用具、衣服、建築等のイラスト図説。非常に有用です。 |
NewtonアーキオVOL10イベリア光と影 | Newton PRESS |
1999 | スペインのフェニキア・ローマ遺跡の写真・解説など。VOL | |
古代ローマ -人類初の世界文明- | アンナ・マリア・リベラッティ/ファビオ・ブルボン | 新潮社 | 1997 | ローマ時代の住居・日常生活・都市施設・属州各地の遺跡の紹介。カラー写真が多く印刷も良い。大型本ですが、図説として良本
です。 |
世界の大遺跡3-地中海アジアの古都 | 講談社 | 1988 | 小アジア・中近東の古代都市遺跡写真集 | |
世界の大遺跡6-ローマ帝国の栄光 | 講談社 | 1988 | ローマ遺跡写真集 | |
地中海沿岸の都市バルミ 紀元前4世紀から現代までの変遷史 (図説都市の歴史) |
ハビエル エルナンデス、ピラール コメス |
東京書籍 | 1991 |
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ギリシャ・ローマ歴史地図 | 原書房 | 1996 | 日本最高レベルの古代ギリシャ・ローマの当時の地図と遺跡地図 | |
人類の美術 - ローマ美術 | ラヌッツィオ・ビアンキ・バンディネリ | 新潮社 | 1974 | |
世界美術大全集 西洋編 5 古代地中海とローマ |
新潮社 | 1997 | 写真は素晴らしいが、既に多数のローマ美術本が出ているため、2万円越えの高額書籍としては一般的過ぎる写真に |
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地図で読む世界の歴史 ローマ | Chris Scarre | 河出書房新社 | 1995 | 古代ローマ歴史アトラス。原書房の『ギリシャ・ローマ歴史地図』の方が詳しいがこちらは全ページカラー。廉価版図説としては 秀逸 |
The Penguin Atlas of Ancient History | Colin McEvedy | Penguin | 1967 | 紀元前5千年からAD362年までの地中海・西アジアの歴史アトラス。BC375年以降は殆ど50年刻み。 |
CGで見る古代都市 | 大成建設CGデザイング | 日経BP社 | 1998 | CG で見る古代都市 と同じもの。 |
CG世界遺産古代ローマ |
後藤克典 |
双葉社 |
2006 |
古代のローマ、オスティア、ポンペイの建築物のCGによる再
現。 |
地図を旅する永遠の都ローマ物語 |
Gilles Chaillet (原著), |
西村書店 |
2009年 |
紀元312年頃の都市ローマの全体をイラストで再現。旅行者視点の紹介文。 |
鳥瞰図で見る古代都市の世界:歴史・建築・文化 |
ジャン=クロード ゴルヴァン |
原書房 | 2017年 |
3/4の図版はローマ帝国下の属州諸都市(全55都市)の再現イラスト。更に8つがローマ市のも の。 |
絵で旅する ローマ帝国時代のガリア |
ジェラール・クーロン ジャン=クロード・ゴルヴァン |
マール社 |
2019年 |
属州ガリアの諸都市の再現イラスト。劇場や凱旋門などよくある史跡だけではなく、 |
地中海都市の興亡-アンティオキア千年の歴史- | グランヴィル・ダウニ- | 新潮選書 | 1986 | BC310年の都市建設からアラブ征服までの約900年のアンティオキア史。ほぼ10年刻みで都市の歴史が残っているとは驚 き。 |
碑文から見た古代ローマ生活誌 |
ローレンス・ケッピー |
原書房 |
2006 |
題名の通り、碑文に刻まれた内容を紹介してゆく。 |
古代ローマ人の24時間---よみがえる帝都ローマの民衆生活 |
アルベルト・アンジェラ |
河出書房新社 |
2010年 |
都市ローマの紀元115年3月のある一日の風俗と景観を描く。ただ
しほぼ午前中が大半で、午後は少なく、夕方以降は更に少ない。 |
古代ローマ帝国1万5000キロの旅 |
アルベルト・アンジェラ | 河出書房新社 | 2013年 |
都市ローマ(約130ページ)と属州各地の風俗を1枚の貨幣の流通とともに描く。600頁読み応 えあり。図版が不足しているのでジョバンニ・カセッリの『Netwonムック 古代ローマ』と合わせてお奨め。 |
古代ローマの庶民たち |
ロバート・クナップ |
白水社 |
2015 |
一般男性・女性・奴隷・解放奴隷・兵士・貧民・娼婦・剣闘士・海賊・盗賊 |
パピルスが語る古代都市-ローマ支配下エジプトのギリシア人 |
ピーター・パーソンズ | 知泉書館 | 2022 |
エジプトのオクシュリンコス出土のパピルス文書を用いて2-4世紀のエジプトのギリシア人社会の
日常生活を描き出す。翻訳多数で史料本としても有用。学術書に近い『ローマ時代のエジプト社会の日常生活』を描いた概説書。 |
アウグスティヌス時代の日常生活 |
A.アマン |
LITHON |
2002 |
4世紀の北アフリカでの生活状況が記載されている。 |
古代ローマの日常生活 |
ピエール・グリマル |
白水社 |
2005 |
3世紀頃までの衣食住、冠婚葬祭、教育など。 |
古代ローマの日常生活 24の仕事と生活でたどる1日 |
フィリップ・マティザック |
原書房 |
2022 |
紀元138年の都市ローマの24時間を24の職種で描く。一応出典にも触れられているが、基本短 編小説だと思った方が良い。都市ローマ以外でもありそうな職種も多く、この点では上掲『古代ローマ人の24時間』のように都市 ローマだけにしか該当しない内容を扱っているわけではないし、24時間が均等に扱われている。 |
古代ポンペイの日常生活 |
本村 凌二 |
講談社 |
2010 |
以下の各社から再販されている。あとがきや対談の追加など若干の相違がある。 『ポンペイ・グラフィティ―落書きに刻むローマ人の素顔 (中公新書)』1996年9月/233頁 『優雅でみだらなポンペイ―古代ローマ人とグラフィティの世界』2004/9/270頁/講談社 『古代ポンペイの日常生活 (講談社学術文庫)』2010年3月/320頁 『古代ポンペイの日常生活 「落書き」でよみがえるローマ人 (祥伝社新書)』2022/4/339頁 ポンペイ遺跡の落書きを用いて当時の日常生活を描き出す。 |
古代のエンジニアリング―ギリシャ・ローマ時代の技術と文化 |
J.G. ランデルズ , J.G. Landels |
地人書館 | 1995 |
古代の技術について解説した本。理論科学ではなく、実際に利用
されてい た技術についてを具体的に解説している。 |
サンテグジュペリ | NHK(TV) | 2000 | リヨンからモロッコまでセスナで飛行。ローマ遺跡や中世都市を空から訪問する。 | |
ローマ皇帝の使者中国に至る | ロベール,ジャン=ノエル | 大修館 | 1996 | 紀元二世紀の世界を旅する |
古代の旅の物語 |
ライオネル・カッソン |
原書房 |
1998 |
『古代ローマ帝国1万5000キロの旅』にて各所で言 及されている学者本 |
情報の東西交渉史 | 山口修 | 新潮選書 | 1993 | 古代から近代まで、洋の東西がお互いをどう認識していたか。また駅伝などの通信史。 |
スペインの言語 | 山田善朗 | 同朋舎出版 | 1996 | スペインの言語史の本。ラテン語からスペイン語への変化の過程を、例を挙げて分かりやすく説明している。ロマンス語とは何か という 理解にも役立つ。 |
ラテン語のはなし | 逸身喜一郎 | 大修館書店 | 2000 | 「ラテン語の初歩の初歩」を目指した本。本格的に言語学習をはじめる前に読むとよい、ラテン語についての雑学、薀蓄から自然 にラテン 語への興味と知識が身につく楽しいラテン語入門書 |
ラテン語の世界‐ローマが残した無限の遺産 |
小林 |
中央公論 |
2006 |
ラテン語の特徴、ラテン語の歴史、中世ラテン語、俗ラテン語と
は。ラテ
ン語が何故普遍言語でありつづけたのか、というラテン語のメカニズムなど「ラテン語」解説読本。サンスクリット語についても同様
の本が欲しい。 |
ロマンス語入門 | レベッカ・ポズナー | 大修館書店 | 1982 | スペイン、イタリア、フランス語など、ラテン語から進化したロマンス語の進化の歴史と言語的分析 |
オックスフォード ブリテン諸島の歴史〈1〉ローマ帝国時代のブリテン島 |
ピーター サルウェイ (編集) |
慶応義塾大学出版会 |
2011 |
通史だけではなく、属州ブリタンニアにおける文化と社会関係、景観への影響―農耕、定住地、産 業、インフラなどの章があり非常に詳細。このレベルでローマ帝国構成各属州全部が読めれば心残りはないかも。 |
古代教育文化史 |
H・I・マルー | 岩波書店 |
1985 |
古代教育史の古典。第1部古代ギリシア、第2部ヘレニズム、第3部ローマ |
古代ローマの女性たち |
ギイ・アシャール |
白水社 |
2016 |
共和政時代から帝政前期までの女性社会史 |
古代末期(5-8世紀)に関する一般書・研究書
タイトル |
著者 |
出版社 |
出版年 |
内容 |
岩波講座世界歴史7 ヨーロッパの誕生 |
佐藤彰一・井上浩一・後藤篤子・森本芳樹等 |
岩波書店 |
1998年 |
4-10世紀の地中海北岸の古代ローマ帝国領(西欧とビザンツ)と北欧に関する全体的にローマ帝
国変容論的立場からの言語論的転回後の史料論に基づく研究論集・論文紹介 |
ローマ帝国の崩壊: 文明が終わるということ | ブライアン・ウォード・パーキンス | 白水社 | 2014年 |
最新の考古学成果を用いた5世紀の蛮族進入が古代地中海文明生活システムを崩壊させた、とする
ローマ帝国衰亡論の立場の試論。 |
古代末期:ローマ世界の変容(クセジュ) |
ベルトラン・ランソン |
白水社 |
2013年 |
ローマ帝国変容論の研究概観。変容論を知るための概説書。註に典拠となる論文が多数記載されてい
て有用。 |
ネイションという神話―ヨーロッパ諸国家の中世的起源 |
パトリック・ギアリ |
白水社 | 2008年 |
19 世紀に枠組みが固まったローマ帝国旧領の「民族」を、主にナショナリズムとアイデンティティの観点から分析しなおす |
ヨーロッパとゲルマン部族国家 |
マガリ・クメール/ブリューノ・デュメジル |
白水社 | 2019年 |
1−5世紀のゲルマン民族の変容過程を追う。変容論 |
メロヴィング朝(クセジュ) |
レシーヌ・ルジャン |
白水社 | 2009年 |
原書出版2006年時の考古学の最新成果などを盛り込んだメロヴィング朝の概史・社会・国家体制
概観。考古学からの住居・商業・農業概観がうれしい。 |
ポスト・ローマ期フランク史の研究 |
佐藤彰一 | 岩波書店 |
2000年 |
言語論的転回後の史料論に基づく研究論集。立場的には変容論。 |
中世成立期の地中海世界―メロヴィング時代のフランクとビザンツ |
橋本龍幸 |
南窓社 | 1998年 |
6世紀のビザンツとフランク、西ゴート王国とビザンツの関係の遷移をオーソドックスな実証研究手
法で描く。 |
西ゴート王国の遺産(新書) |
鈴木康久 |
中央公論 |
1996年 |
全体の2/5が西ゴート王国を扱っている。西ゴート概説史を扱った珍しい書籍として有用。 |
西ゴート王国の君主と法 |
玉置さよ子 |
創研出版 | 1996年 |
博論。未見。 |
イスラム・スペインとモサラベ |
安達かおり | 彩流社 | 1997年 |
ウマイヤ朝によるイベリア半島征服以降の統治体制など。『754年のモサラベ年代記』邦訳所収 |
ユスティニアヌス(クセジュ) |
ピエール・マラヴァル |
白水社 |
2005年 |
ユスティニアヌス朝時代の統治体制・社会・経済・戦争・宗教政策など、ユスティニアヌス時代の外
観。典拠註が少ないのが残念。 |
中世ローマ帝国(新書) |
渡辺金一 |
岩波書店 |
1980年 |
全体の2/5を占めるチェレンコの北シリアの古代都市の考古学研究の紹介が、5-6世紀シリアの
経済状況と7世紀の崩壊を描いていて有用。 |
ヘラクレイオス王朝時代の研究 |
杉村貞臣 | 山川出版社 | 1981年 | 研究手法としては古いが、オーソドックスな実証研究。ヘラクレイオス朝時代に、インペリアル・ロ
マーヌム(ローマ帝国)が、ギリシア的帝国(ローマニア)へ変容してゆく諸側面を探求。 |
人類の美術 - 古代末期の美術 | ラヌッツィオ・ビアンキ・バンディネリ | 新潮社 |
1976年 |
「古代末期のローマ帝国」の美術を対象としている点で貴重な書籍 |
世界美術大全集 西洋編7 西欧初期中世の美術 |
辻 佐保子編 |
小学館 |
1997年 |
古代末期から初期西欧 |