サグントゥム



 
 
 


紹介

サグントゥムは第2次ポエニ戦役の発端となった町として知られている。ことの起こりは第1次ポエニ戦役後ローマとカルタ ゴは、イベリ ア半島に関して、エブロ川を境に、北をローマ、南をカルタゴ、と勢力圏を分け合うことで同意していた。サグントはフエブロ川 の南にあったにも関わらずロー マと同盟を結んだことでカルタゴとの関係が緊迫した。もともとイベリア半島はカルタゴを建設したフェニキア人が進出してお り、このため第1次ポエニ戦役後 のカルタゴがイベリア経営を積極化させる一要因ともなったのだが、サグントはフェニキア人の作った町ではなく、ギリシャ人が 建設した町であったことからカ ルタゴ圏に留まらない動きを見せることになったのである。
 カルタゴの将軍ハンニバルは前218年サグントを攻撃してポエニ戦役の火蓋を切った。
 現在サグントには大城塞と劇場の遺跡が残る。どちらも保存状態はよいが、城壁の遺跡は殆どが5世紀から中世にかけて建 設されたもの であり、ポエニ戦争当時の部分は一部だけとのことである。しかし城壁内部にはローマ時代のフォルムや神殿跡などの遺構が残 り、出土物を収めた小さな展示館 もある。
 城塞は地中海から数キロ内陸に入った100m程の丘(写真右)にあり、写真左のように東西に細長い(700m程度か)。 
 城壁に北稜に劇場が残るが、現在劇場として利用されている為、座席部分などが殆ど座席カバーで覆われていて 遺跡そのもの はあまりよく見ることが出来な い。
旅行情報

旅行日記
サグントはバレンシアの北20Kmにあり、市街バスで30分
程度。バスは30分おきに往復しているので交通の便は
非常によい。半日あればバレンシアから往復できる。
バスを降りたあと、遺跡までは500m程度歩くだけだが、
勾配が急なのでタクシーを利用してもいいかも知れない。
 
(スペイ ンの地図はこ ちらを参照してください)