2006年 created
2019/Apr/30 last updated

地中海世界の史書資料

 啓蒙的な歴史書を読んでいて、ふと、「この部分の記述は どんな資料に基づいているのだろう?」と思うことが ありま す。古代地中海世界の歴史はどんな資料に基づいているのでしょうか? ペルシャ戦争ならヘロドトス、ペロポネソス戦争ならトゥキュ ディデス、アレクサン ダー大王ならアリアノス、1世紀のローマならタキトゥスとスエトニウス、というように岩波文庫で訳本が出ているものはよく知られてい ますが、その他の時代 については 一体どんな史書や資料を利用しているのでしょうか? ということで以下に史書資料について少し調べてみました。一応古代 ギリシャ・ローマ時代 は連綿と歴史記録が残されているようです。
 
ヘロドトス(前484頃-430年頃) 「歴史」 ギリシャ語 ハリカルナッソス出身
対象 ペルシャ戦争及び諸国民の地誌と歴史。
特徴 こで言っている諸国民とはペルシャ帝国に征服された民族、アッシリア、エジプト、スキタイ、リヴィア、メディア、中央アジ アの歴史と地誌であり、単 なるペルシャ戦争記にとどまらない世界史的記述となっている。「歴史の父」
トゥキュディデス (前460頃-400頃) 「歴史」
対象 ペロポネソス戦争(BC431-411年)
特徴 厳密な調査に基づいた軍事・政治を軸とした歴史叙述。「歴史学の父」
クセノポン(BC427-354年頃) 
「ギリシャ史」 ペロポネソス戦争(BC411-404年)及びその後362年までを記述。7巻。
「アナバシス」 
クラティッポス トゥキュディデスの後継。断片のみ現存。
テオポンポス 「フィリッピカ」 マケドニア王フィリッポス2世 断片のみ現存。
エポロス 彼以前の歴史叙述の総合化を企画。 断片のみ現存。

ファビウス・ピクトル (前3世紀末)  ギリシア語 最初のローマ人史家。断片のみ現存

エンニウス (前239-169年) 南イタリア出身。 「年代記」 ギリシャ語
対象 建国-同時代。断片のみ残存
大カトー(前234-149年) 
「起源」 建国-同時代。断片のみ残存。
「農業論」


ポリュビオス (前198-117頃)  「歴史」 ギリシャ語

対象 ギリシア人史家ティマイオスの史書の後継。現存する部分がポエニ戦役の重要資料。
特徴 世界史としての記述。40巻のうち最初の5巻のみ残る。著者は軍人・政治家。政体論に基づくローマ発展を論じている。歴史 理論の始まり。
ポセイドニオス (BC135〜51)年 ギリシャ語
         「世界史」 52巻 ポリュビオスの後継。前146年〜80年代半ば。断片のみ残る。

カエサル(BC100-44)

「ガリア戦記」 BC58-54年のガリア征服記
「内乱史」 ポンペイウスとの内戦
特徴 著者のカエサルが「カエサルは」と3人称で記述している。


ネポス (BC100-BC25)  ラテン語

「著名な人物達について(英雄伝)」 テミストクレス、ハンニバル、そして大カトーの伝記などが現存
    山下太郎・上村健二訳 国文社
「年代記」
サルスティウス (BC86-35) ラテン語
「カティリナ戦記」 前64年 カティリナ陰謀事件を扱っている。大 阪大学出版から邦訳が出ている
「ユグルタ戦記」  ユグルタ戦争
特徴 帝政時代に学校の歴史教材に利用された。
ハリカルナッソスのディオニュシオス (BC60〜7)
     「ローマ古代誌」第一次ポエニ戦争以前ローマ史。ギリシア語。全20巻。11巻(前443迄)残存。

シチリアのディオドロス
      「文庫」 天地創造-カエサルのガリア遠征 英 訳がインターネット上に公開されている。邦訳は最初の6巻、神代の章まで。

ダマスクスのニコラオス 
      「世界史」  古代オリエント-ローマ帝政初期 (1-5、11-20巻はフルテキストが残り、それ以外は断片が現存)

ポンペイウス・トログス 「フィリッポス史」  ラテン語

対象 アッシリアのニノス王-アウグストゥス時代。
特徴 世界史的叙述。3世紀のユニアヌス・ユスティヌス抄録(邦訳 「地中海世界史」 合阪學訳 京都大学学術出版会)が現存。
リウィウス (BC59-AD17) ラテン語 「ローマ建国以来の歴史」
対象 建国-前9年 全142巻。1〜10、21〜45巻のみ現存。
特徴 年代記記述。他の作家の資料をもとに記述していて、調査・確認をしなかった。歴史学者というより作家の作品。(京都大学学 術出版会から邦訳刊行中)
ストラボン(BC64-AD20年) ポントスのアマセイア出身
「歴史備忘録」 ポリビオスの後継。前168年-前30年。現存しない。
「地誌」 


ウェレイユス・パテルクルス  (BC20年頃生)

「ローマ世界の歴史」(京都大学学術出版会から邦訳あり)
フラウィウス・ヨセフス(37頃-100頃) ギリシャ語
「ユダヤ古代誌」 20巻 筑摩書房 学芸文庫 66-70のユダヤ叛乱
「ユダヤ戦記」  筑摩書房 学芸文庫
「アピオン反駁」
「自伝」


プルタルコス(46-120年頃) ギリシャ語

「モラリア」
「対比列伝」 ギリシャ・ローマの22組の人物比較


タキトゥス  (56頃-120頃)  ラテン語

「ゲルマニア」
「アグリコラ」
「年代記」   対象 14-68年
「同時代史」  対象 69-70年(原典は96年までを記載しているが現存しない)
「弁論家に関する対話」
スエトニウス (70〜130頃)   ラテン語
「ローマ皇帝伝(カエサルたちの生涯)」 カエサルからドミティアヌスまでのゴシップ的な伝記。ジャーナリ スティッ クな文体。
「著名な人々について」  学者、文人の伝記
 
アッピアノス (160頃)  「内乱史」 アレキサンドリア ギリシャ語
対象 ローマ初期から紀元2世紀初め。24巻。 うち9巻分が完存、7巻分が部分存。
特徴 共和政末期の内乱時代の重要史料一般に『内乱史』(13-17巻、前146-70年)の名で知られている。


アリアノス(95-175年) ギリシャ語

「アレクサンドロス東征記」 東海大学出版会、岩波文庫
「インド誌」 東海大学出版会
エピクテトス 「談話集」「要録」を記載


ディオ=カッシウス(ディオン・カッシオス)(150-235)  Cassius Dio ギリシャ語

対象  アエネアス-235年 うちB.C68-A.D46が完全版が残る。
特徴 ビテュニアのニカイア出身 180年元老院入り、193年プラエトル、セウゥルス帝時代補充コンスル、224年アフリカ総 督、226年ダルマティア 知事、227年パンノニア知事、229年コンスル就任。全80巻。完全に残っているのは36〜54巻だけ。あとは部分が残る。ア エネアスの時代からセウェ ルス-アレクサンダー時代に至る長大な歴史。 英文版で全文こ ちらのサイトに掲載されている。2世紀とセウェルス朝についての資料として重要。


ヘロディアヌス(ヘロディアノス) 175-255?  作家 ギリシャ語

対象 180年-238年
特徴 シチリア知事になったくらいで政府高官にはならなかった。203年にローマにいたことは確からしい。彼の史書は日付や地理 に間違いが多い。ディオ・ カッシウスの史書の終わり235年-238年について重要資料。英 訳書はこちら


「ヒストリア・アウグスタ」   ラテン語

対象 117-284年
特徴  スエトニウスの皇帝伝の後継。ゴシップ記事・創作も多く扱いは慎重
京都大学出版会から「ローマ皇帝群像」として翻訳出版。
ヨハネス・ゾナラス John Zonaras  「歴史概略」  Epitome historiarum 11世紀後半から12世紀中頃
 対象 アダム-1118年 年代記  軍人皇帝時代の史料として重要
 特徴 アレクシオス時代、皇帝のボディガードであり公文書館の秘書官だったが、引退後、 Hagia Glykeriaの修道士となり年代記を執筆した。 英 訳書はこちら


ラクタンティウス 「迫害者たちの死について」 ラテン語
          キリスト教徒を迫害したローマ皇帝達について。帝政期に行われた組織的迫害についての基本資料。
     

エウセビオス(265-340年)    ギリシア語
  「教会史」  Ekklesiastike historia /Eclesiastical History (秦剛平訳、山本書店刊) 、
 「コンスタンティヌス大帝伝」 (京都大学出版会から「コンスタンティヌスの生涯」として出版すみ。
アンミアヌス・マルケリヌス (330頃〜395年頃)  「歴史」 ラテン語
対象期間 354-378年 (もともとはタキトゥス「同時代史」の後継で96年-378年を記載したが、 現代に 残っているのは353年以降)
特徴 アンティオキア出身のギリシャ語圏出身なのにラテン語で記載
    ユリアヌスのペルシャ遠征に従軍
(京都大学出版会から『ローマ帝政の歴史1 ─ユリアヌス登場』として2017年出版・英訳はこ ちらのサイトで公開されている
エウトロピウス ( Flavius Eutropius ) 「建国以来の歴史概略 A Concise History of Rome」 ラテン語 370年頃
対象 ローマ史。特にブリタニアについて、カエサル、ネロ-ボーディッカの乱-、ヴェスパシアヌスの侵攻を 記載。ク ラウディウス時代の侵攻についてはタキトゥスの記述をもとにしたと考えられる。380年にギリシャ語へ翻訳された。
彼はユリアヌスのペルシャ戦に同行し、ヴァレリアヌス時代宮廷史官だった。彼はアルカディウス時代に実権を握った宦官エウトロピ ウスとは別人。 詳細情報 はこ ちら英 訳書はこちら
邦訳が、上智大学のエウトロピウス研究会により進行中。上智大学のリポジトリで公開されています邦題『首都創建以来の略史』(こ ちら)。
アウレリウス・ウィクトル (320年頃−390年頃) ラテン語
 「Liber de Caesaribus(皇帝列伝)」
 「Epitome de Caesaribus(皇帝史略)」(誤ってウィクトルの作とされてきた作品らしい)
 「De Viris Illustribus Romae(ローマ名士伝)」
 「Origo gentis romanae(ローマの種族の起源」(現在ではウィクトルの作とは考えられていないらしい)

   「皇帝史略(またはローマ概略史)」  英 訳書はこちら。(ネット上の英訳 はこちら)。
   「皇帝列伝」上智大学アウレリウス・ウィクトル研究会による邦 訳はこちら
   「ローマの種族の起源」 英訳はこ ちらこちら
 

作者不詳 「皇 帝略記」(「エンマン皇帝史」とも) ラテン語
    既存近欠、4世紀を扱った各種史書の種本として想定されているとのこと。


東ローマ帝国

  東ローマの歴史書は基本的にすべてギリシャ語(一部シリア語)で記載されています。

サルディスのエウナピオス(Eunapios of Sardis )(346-414年
        対象 270-404年 断片

テーベのオリュンピドロス Olympidoros of Thebes
        対象 407-27年 断片

ゾシモス(Zosimos) 「新しい歴史」 Historia Nea /New History   
        対象 アウグストゥス-410年 特にディオクレチアヌス以降

ソクラテス(Sokrates Scholastikos  379-440年) Ekklesiastike historia /Ecclesiastical History   「教会史」
        対象 306-439年

ソゾメノス(Sozomenos )(400-450年) Ekklesiastike historia /Ecclesiastical History  「教会史」
        対象 324-440年

キプロスのテオドレット(547年頃)「教会史」 Ekklesiastike historia / Ecclesiastical History
        対象 325年-428年

プリスコス(Priskos) 5世紀 断片
        対象 433-468年

プロコピオス( -565年)
        「戦史」「秘史」「建築について」  552年までのユスティニアヌス時代

「年代記」 Chronographia
      作者 ヨハネス・マララス アンティオキアの人 490頃-570頃
      対象 563年までの世界の歴史
      特徴 マララスとはシリア語でマララ、雄弁家の意味。アナスタシウスからユスティノス2世の時代の人
      時代錯誤、伝説、一貫しない記述はその後のビザンツスタイルとなった。

ミリナのアガシアス Historiarum Libri Quinque   
        対象 552-559年 「歴史」 プロコピウスの後継

メナンドロス
      対象 559-582年 「歴史」 

テオフュラクトス・シモカッテス Theophylakt of Simokatta  (580-641年) 「歴史」 
      対象 582-602年

エヴァグリウス(Evagrius) 536-595年 「教会史」
     対象 431-594年

John of Epiphaneia (6-7世紀)
     対象 572-  断片

「ニキウのヨハネス年代記」
  作者 エジプトのニキウの僧侶ヨハネス 7世紀後半の人物 
  対象 天地創造から7世紀後半
  特徴 基本的にギリシャ語で書かれているが、エジプトについてはコプト語で記載されている。
      フォーカスの没落とヘラクレイオスの継承、7世紀のエジプトについては他では見られない。


西ローマ帝国

  西ローマでは東ローマと異なり殆ど歴史書は残されなかったようです。東ローマやビザンツの史書資料一覧には伝記や法律書な どは含め ませんでしたが、この西ローマについては少し伝記、書簡などを含めました。このページの目的は「その時代に何があったかを知る基 本資料」を記載することに あるため、史書だけではカバーできないためです。特に7世紀のフランク、西ゴートについては殆ど資料が無いようです。7世紀につ いての資料が無い点はビザ ンツも西ローマも同じような状況で、この時代がもっとも資料の無い時代ということになるのでしょうか。

オロシウス

プリスクス

Marcellinus, comes, The Chronicle of Marcellinus 500-534.年頃 ラテン語

ボエティウス 「哲学の慰め」 ラテン語 邦訳 岩波文庫

 『452 年のガリアの年代記』 379年から452年まで

シドニウス・アポリナリス(Sidonius Apollinaris 431-489年)の書簡、著述
    書簡の英語版はこ ちら。西ゴー ト王テオドリックについての記述は英語版はこ ちら

テオドリック王の手紙 東ゴート王テオドリック(在493-526年)王の秘書官であったカッシオドロス (Cassiodorus)に よって書かれた主にローマ人への手紙(英 語版はこちら

ヨルダネス(Jprdanes) 「ゴート人の歴史」 (Getica) ユスティニアヌス帝治世後半(550頃)
        対象 Cassiodorusの著作の後継として書かれた。 四部に分かれる。 1) ゴート地誌 2)ゴート族統一時代  3))西ゴート(VisiGoths) 4)東ゴート(OstroGoths)  カタラウヌムの戦いなど4世紀西ローマの重要事項がここで知れる。 英 語版テキストはこちら英 訳書はこちら

511 年のガリアの年代記』 379年から511年まで

グレゴリウス(538−594年) 「フランク王国史」 573年トゥール司教。 邦訳(東海大学出版会「 トゥールのグレゴリウス歴史十巻」)
  対象 第1巻は天地創造から397年まで、第2-4巻は575年までの初期フランク史、第5-10巻はそれ以後591年まで を扱う。

「聖エリギウスの生涯」 The Life of St. Eligius 588-660年)
  作者 Dado  Rouenの僧

偽 フレデガリウス年代記」 660年頃作。天地創造から642年までの年代記。中期メロヴィング朝を扱う。
「フレデガリウス年代記続編」 768年までを扱う。

「フランク史書」 Liber  Historiae Francorum 作者不詳 727年までを扱う。橋本龍幸氏による42 章から53章の邦訳が愛知学院大学学術紀要データベースでPDF公開されている。

「754年のモサラベの年代記」 610年から754年を扱う。トゥール・ポワチエの戦いが掲載されている。
安達かおり『イスラム・スペインとモサラベ』彩流社1997年に日本語訳所収

パウルス・ディアコヌス 「ランゴバルド史」 カール大帝時代の人物にカールの文化政策の為に呼ばれた人物。2016年日本語 訳出版

エインハルドゥス「カルロス大帝伝」 筑摩書房から国原吉之助訳 で邦訳が出ていますが、ネット上にも邦訳があります(こ ちらのサイト(右側メルマガのNo6からNo25))。

「フランク王国年代記」 741年から829年を扱う。


産業分野別

ウァロ (BC116-27)  「農業論」
コルメラ(前1世紀) 「農業論」

フロンティヌス (トラヤヌス時代の役人)
   「戦略論」「ローマの水道について」(邦訳あり。「古代のローマ水道」(原書房所収)など。

「建築書」 ウィトルウィウス (森田慶一訳 東海大学出版会刊)

フロント  「書簡集」

小プリニウス 「書簡集」 講談社学術文庫

邦訳 「プリニウス書簡集」 國原吉之助 (講談社) 書簡集のなかの162通についての翻訳
ドミティアヌスからトラヤヌス時代の元老院議員であり役人であった大プリニウスの甥の書簡集。

ガー イウス 「法 学提要」佐藤 篤士(翻訳), 早稲田大学ローマ法研究会(翻訳) 敬文堂 (2004-09)
  現在絶版であるため、早稲田大学リポジトリで全文公開されています(こ ちら)。

戦術論 (ポリュアイノス著)  国文社  ウェゲティウス 4世紀『軍事論』

ストラボン地理誌 龍溪西欧古典叢書
パウサニアス『ギリシア案内記』龍溪西欧古典叢書

 エリュトラー海案内記 邦訳村川堅太郎(中公文庫)、蔀勇三訳(東洋文庫) 英 訳サイトはこちら


文書

354 年の年代記』 ローマのコンスルの一覧表、都市ローマの建築物の一覧『Curiosum Urbis Romae』と『Notitia Urbis Romae』の収録、皇帝や教皇の一覧表や、キリストの誕生日を記した最古の記述など。

『ノティティア・ディグニタートゥム』 5世紀初頭の東西ローマ帝国の官職要覧(PDF

『ヴェローナリスト』 4世紀初頭の行政区画

『テオドシウス法典』

『ローマ法大全』

『ガリア要覧』(Notitia Galliarum



碑文


主なラテン語碑文集成

略称 集成名称   概要
AE L’Année Épigraphique   1888年から現在でも続刊中。フランス
CIL Corpus Inscriptionum Latinarum   1863年から現在でも続刊中。ドイツ。モムゼンが刊行開始。全17巻、補 遺13巻、18万以上の碑文集。ホー ムページはこちら
CLE
Carmina Latina Epigraphica 1895-97年、全2巻。ライプツィヒ。Archive.org で公開されている
IAM
Inscriptions antiques du Maroc
全2巻、1982年パリ。
ILA Inscriptions latines d'Aquitaine   
1991年から2001年、フランス。ガリア・ローマ時代の碑文
ILAlg
Inscriptions latines de l'Algérie
全1巻、1922年パリ。Archive.org で公開されている
ILGN
Inscriptions latines de Gaule narbonnaise
ガリア・ナルボネンシス(南東仏)の碑文。1929年刊行、1985年新規 碑文刊行。CIL7巻の内容を含む
ILS
Inscriptiones Latinae Selectae
1892-1916年。全5巻。Archive.org で公開されている。論文には、CILの碑文番号とILSの碑文番号が併記されて引用されること が多い。
ILCV
Inscriptiones latinae christianae veteres
1925-31年。キリスト教時代の碑文。ベルリン。
ILT
Inscriptions latines de la Tunisie
1944年、パリ。
IPO
Inscriptions du port d'Ostie
2巻。1951-2年。ルンド(Lund)
RIB
The Roman Inscriptions of Britain
全2巻、オックスフォード、1965年刊、1995年新規碑文刊行。オンラ インサイトは2箇所あるようです。こち らこ ちら
RICIS
Recueil des inscriptions concernant les cultes isiaques
全3巻、パリ、2005年

ギリシア語碑文集成

Corpus Inscriptionum Graecarum(IG) ギリシア本土と島嶼から発見された全碑文の収録を目 指した集成。1825年から現在でも刊行中。ドイツ。ホームページはこちら

 
 



BACK