ビディン



紹介

 当時の名称もビディン。第2王国時代後期にイワン=アレクザンダー国王の息子に分封され独立国(ビディン君候国 1360-93)となった。独立国といってもタルノボのツァーは身内なので、実質的にはブルガリアの一部であり続けた。分封 された国王はイヴァン=アレクサンダーの息子イヴァン=スタスティミール。タルノボの王座は長男イヴァン=シシュマン(在位 1371-95)がついだ。
 ビディンは比較的最後までオスマントルコに抵抗し1396年に陥落した。

 オスマン朝治下では要塞が置かれドナウ川の防衛拠点となった。
 写真は現在ヴァヴァ・ヴィダと呼ばれている要塞。 ほぼ完全体で残っている。起源はローマ時代の砦にさかの ぼりひょっとしたら写真左に見えている土台部分の石組はローマ時代のものかもしれない。

その他の遺跡

ビディンにはイヴァン=スタスティミール時代の都市城壁がほぼそのまま残り、周囲の城門も5,6個残っている。
 

近隣の史跡・遺跡

・30キロ西のクラ村にローマ時代の砦が残る。
・60キロ南のベログラチックにはトルコ時代の要塞 (城壁のみ)と奇岩群がある。この奇岩群はブルガリアNo1の
お薦め地である(カッパドキアにはおよばないにしても、ここを見ずしてブルガリアを去るのは残念である)。
・ベログラチック北30Km、バスで1時間ほど北にいったところのラビーシャ村に旧石器時代(1万2000年前)の洞窟壁画がある。ここも入場料を払って見学する。もとより結構広 い洞窟なので、ガイドがいないと遭難していしまうかもしれない。

 写真下はヴァヴァヴィダから見たドナウ川。


ブ ルガリアの地図はここを参照してください
ソフィアからビディン行きに乗って約3時間。駅はドナウ川目前のところにある。歩いて100mてもうドナウ川。城門も要塞も 駅から300mくらい。ヴァヴァ・ヴィダは96年6月以降有料。バスターミナルも駅の近くなので観光は楽。城壁を1周しても 1時間くらい。
 
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