ビザンツ世界の生活
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岩波新書『世界の名前』に井上浩一氏のビザンツ時代の名前に関するコ
ラムがある。9-10世紀頃から名字が出現しはじめ、11世紀には一般化した
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カール大帝の勅令では、いかのような暦の使用例がある。 「われわれの主イエス・キリストの体現から801年、インディクション第9年、われわれのフランクにおける統治から33 年、イタリア統治から18年、し かしてわがコンスル在位第1年」(「聖書vs.世界史」講談社現代新書 岡崎勝世 P63から引用) インディクションとは、ビザンツで利用されたインディクティオのことだと思われる。インディクティオは「史料が語るビザンツ 世界」(山川出版社/和田廣) P135以降に簡単な解説がある。 インディクティオとは、312年9月1日から施行された、15年周期の税務査定時期を示す。ビザンツ人の1年は、これによ り、9月1 日〜8月31日周期となった。 ビザンツ人が「前のインディクティオ」というときは、1050年に、このセリフを言うと、「1034-1048年が、前のイ ンディクティオ」、となる。現在の インディクティオは1048年-1062年、次のインディクティオとは、1063年-1078年、というように用いるわけで ある。そうして、「現在のイン ディクティオの第○年」「前のインディクティオの第○年」という風に年を表現する。もちろん、キリスト教暦も使われていて、 世界暦6558年が、1050 年に相当する。現代日本で言えば、西暦が、ビザンツ人の世界暦、インディクティオは和暦、に相当すると言える。 |