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ドラマ「大宋提刑官」

  大宋提刑官パート1のDVDを購入しました。
その辺の店になかったので、ウォルマート前の店に行ったら、足元を見られて25元という高い値段で買わされてしまいました (といっても、そこで買うのは初めてなので、25元が標準価格かも知れないし、また3枚組なので高いのかもしれません が。。。)。

本日一部を見てみました。パート2は、全体で1つの話とのことですが、パート1は、全36話が、複数のエピソードから構成さ れている為、筋を把握しやすいと思い、途中のエピソードを1つ見てみました。ミステリーである以上、ネタばれとなってしまう 為、何話目かは記載しませんが、作品の宣伝のためでもあるので、少し筋を記載してみたいと思います。もちろん中国語はわかり ませんので、一部の字幕から理解した範囲ですので、理解が不十分なところがあるかと思いますが、大筋はほぼ下記の内容かと思 います。

ある郊外の川で、男性の溺死体が発見され、男の妻を慕っていた青年が犯人と断定されます。その町の役人は、青年の妻と図った 共謀と決め付け、拷問をして自白に追い込みます。青年は、妻をかばおうとし、青年の母親(実の親か育ての親?)は、青年をか ばうため、血痕の残る着衣を捏造します。このように、お互いにかばおうとしたため、事件は複雑化してしまったわけですが、宋 慈(主役。南宋時代の実在の人物。各地を持ち回りで裁判を担当する役人ということらしい)は、部下と再調査を行い、証言と証 拠の矛盾から、真相に迫ります。

 当日は雨だった、血痕の衣服が残るのはおかしい、とか、墓を掘り返して、殺された後、川に放り込まれたのか、水死なのかの 検死を行うことで、死因は水死だと突き止め、事件を解決に導きます。最後は、大岡さばきのごとく、「真の悪は、間違った判決 をした役人だ!」と役人を罰します。ラスト、町を後にする宋慈とその部下をみていると、日本の時代劇の隠密とその部下、と いった風情、現地役人の自白を強制するやり方を罰するところも、日本の時代劇という感じです。このように書くとただの時代劇 という感じですが、実際のドラマと映像は、本格的な歴史ドラマという感じで、偉大なるマンネリチャンパラとは、大分赴きが異 なります。町を後にする一向の前に、死体から財布を持ち去ったことがばれ、宋慈に、40叩きの罰を受けた男が立ちはだかり、 宋慈に噛み付くという、あまり後味のよくない場面があります。こうした点をはじめ、勧善懲悪モノの時代劇とは異なる感覚があ り、時代劇というよりも、歴史ドラマという感覚に近いものがあります。

これは是非、日本語版も出してほしいと思います。

ところで、このシンセンの史跡、新 安古城の訪問記を記載しました。また、シンセンには、他にも明清時代の史跡、今も利用されている住居、客家の家 などがあるそうです。9月になったら、訪問してみたいと思います。調べれば、意外にありますね。さすが中国です。

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