今まで何度も映画化されている、旧約聖書「エステル記」の最新版(2006年)。こちらのまとめサイトによると、過去3回映画化されているようですね。映画「エス
テル記」の紹介では、古代ペルシアの歴史映画と紹介されているサイトもあるようです。古代ペルシア時代の伝説が起源にあるようで
すが、歴史作品とはかなり違う感じです。特に、2006年版の「「One Night with the King」は、歴史作品ではなく、実写版
ディズニー映画という感じ。宮殿の印象や、豪奢な宴会、王や王妃の衣装など、原色系の色彩に満ちて絢爛たる華やかさ。 その画面ショットをいくつか取得しておいたはずなのですが、肝心の衣装や結婚式の画像が殆どなく、建物ばかり。 こちら に予告編の映像がありますが、これを見ている限り、歴史映画に思えてしまいます。床一面花びらに埋もれる程の黄や赤 の膨大な花吹雪の場面の画面ショットを撮り忘れたのが残念。以下は政務の場。 こちらは宮殿の中庭。 というわけで、本作は歴史映画ではまったくなく、ファンタジーモノそのものです。ストーリーも、「エステル記」からあまりはずれ たところはないため、見所 は映像ということになりそう。ものすごくすばらしい、というわけではありませんが、おとぎばなしの世界を鮮やかに映像化している とは言えそうです。 より歴史作品っぽいのは、2000年版のこちらの作品(日 本語版もビデオででています)。パッケージを見る分には、ヒロインの顔つきが険しくて老けすぎな印象を与えますが、実際には普通 の若い美女です。かなり真 面目に作っているのですが、予算不足からか、あるいは、ある程度の予算があっても、アケメネス朝の宮殿と町を再現するのが難しい のか、王宮のセットがいま いち小さくて、少し迫力不足な感じが残念。エステル記の粗筋は、こちらに紹介がありました。すごいですね。携帯サイトでエステル記の筋を知りたい 人って、いるんでしょうね。。。 ところで、この前「ローマ帝国の滅亡」が南山書城で10元で売っていたので買ってきてみていたところ、ストーリ上アルメニアの 山奥近郊としか思えないところに、パルティアの首都らしき町の映像が。。。。 まぁ、パルティア時代のクテシフォンの資料が無いので仕方が無いとは思いますが。。。。 関連記事:アケメネス朝映画「ペルシア大王」/古 代ユダヤ映画「エステル」 |