桂林


紹介


 明代に建設された王城。朱一族の王家の居城。一応明代の城壁が残り、 500m四方を取り巻いている。左写真は、南城門。右は、民代に再建された宮殿で、ベージュの壁面と西洋様式は、シェーンブルク宮殿みたいな感じ。屋根だ けが東洋式。日本の明治期の建築物と似た感じ。

 宮殿内部は博物館となっていて、往時の宮殿のミニチュア模型や王統系譜、各時代の宮殿の平面プランや、唐や宋代の桂林の町の平面図、宋代城門遺跡の写真 などが掲載されていて興味深い展示となっている。

 しかし、王家はここでどのような位置づけだったのだろうか?行政官?漢代の分封された分国の主や日本の大名のようなものだったのだろうか。 

 なお、中国の城なので、特に高 台にあるわけではなく、普通に平地にある。

 右写真は、王城の東、徒歩5分ほどの地点にある、漓江に面した、30m程の伏破山。後漢の馬援将軍が、ベトナムの反乱を鎮圧するために立ち寄った時、剣 の切れ味を試すために、鍾乳石を切ったとされる伝説の場所がこれ。
 
 とても剣で切るような位置になく、直径60cmくらいはあるため、青竜刀でぶったたけば破壊できるだろうが、その場合は、粉々に粉砕されてしまっただろ うと思われる。この話は伝説であろうと思われる。


唐代古南門。榕江の北側にある。

  

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  王城 は、桂林繁華街、長距離バスターミナルから、北へ1km程の地点にある。伏破山は、王城の東へ徒歩5分ほどの漓江に面したところにある30mくらいの小 山。
 桂林バ スターミナルから興安県まで67km、1時間半の地点に、秦代に開鑿された霊渠という運河の観光 施設がある。
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