エクバタナ



紹介

 メディア王国時代の都エクバターナに遡るハマダーン。
中心部の広場に面するホテルの屋上から見た市の南(写真左)と北(写真右)。基本的に地形は盆地。人口100万以上の大都会 である(正確値は調べて追加予定)。
 12世紀に一時セルジューク朝の都にもなった。

 ハマダーンで有名な観光名所は写真下のメディア王国時代の「石のライオン」、4世紀のユダヤ人貴族の墓「エステルと モルデカイ」の墓(伝承ではアケメネス朝アルタクセルクセス1世妃エステルと、その父親で大臣のモルデカイの墓とされ る。旧約のエステル記に出てくる)。
 更にイブンシーナ廟、アケメネス朝時代以前のエクバターナの都市遺構(写真下4枚全部)、セルジューク時代の名家の廟 があり、市の郊外南西8Kmにはギャンジ・ナーメと呼ばれるダレイオスとクセルクセスの碑文がある。

 エクバターナの丘は市の中心部からバスターミナルへ向かってメイン通りを北へ1キロ、バスターミナルの近くにある。敷 地は広く道路の両側に広がっているのですぐわかる。
  遺跡は「エクバターナの丘」と呼ばれ、アレクサンダー侵攻により破壊される以前の市街。最下段の写真2枚は遺跡の中でも 屋根に覆われ、保存がきちんとなされている部分。市街区画、道などの保存状態はわりと良好。足場が組まれており、上から見る ことが出来て便利。
 下の2枚はエクバタナの丘の概観である。左下は丘の北端の中央付近から東方面を撮影。右下は、左下の写真の東側の丘を東側 から撮影したところ。これも保存状態がわりと良いのだが、修復というより創作ではないかと思われる。なぜなら、西の丘で人足 が修復工事をしていたが、その修復作業を見ていると、そうとしか思えないのだった。
 エクバターナ遺跡には博物館があり、アケメネス時代以前の遺物とイスラム時代の遺物が展示されている。アケメネス時代 の柱の土台がいくつか残っていて、
 現在の丘からは想像し難いが、壮麗な宮殿があったものと思われる。
柱は白と黒のものがあり、黒い(石には詳しくないのでよくわかりませんが、黒曜石の様な感じ)石柱の土台はちょっと迫力だっ た。
 石のライオンは「イラン3大がっかり」の一つといわれているらしいが、最初から期待していかなかったからか、私は満足 しました。
 ガイドブックにあった様に子供が乗っかって遊んでいて、子供がいなくなった瞬間に遺跡だけを撮影するタイミングをしばらく 待つ羽目に。

 石のライオンは市街の南2キロくらいのところにあり、30分以上歩いたと思う。
 近くにイブンシーナ廟がある。(エクバターナの丘の近くにセルジューク時代のアラビヤーン廟がある)。
 エステルとモルデカイ廟は市の中心広場近くの、宝石店が並ぶ繁華街にあり、若干わかりにくい。

 ハマダーンはテヘランから343km、バスで約5時間。本数も多く、南西方面への幹線道路にあるので、恐らく1時間に 1本くらいはあると思われる。

 ケルマンシャー迄3時間。ケルマンシャーとの中間地点、カンガヴァールにはパルティア時代の神殿跡(アナーヒータ神 殿)があり、更にカンガヴァールとケルマンシャー間にはベヒストーン(バスの窓から見える。バス通りから北側1km程 度)、ヘレクレス像などがある。

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