ニサ


 ニサは直径500m程の円形の王城。遺跡はこの円の中心部分から北にかけて分布している。
遺跡の南の山脈の向こうはイランである。場所としてはトゥルクメニスタンの首都アシュカバードの南西15km付近。周囲は殆ど何も無いが、遺跡の西側に住宅地
がある。その住宅地の更に西2キロほどの地点に新ニサと呼ばれる住民の都市の遺丘がある。
幹線道路が遺跡の北200m程の地点を東西に走っている。アシュカバードからの交通は不便ではない。但しバスは無いかも知れないのでタクシーとなると思う。(トゥルクメニスタンの地図はこちらを参照してください

 ニサはミトラダート1世が築いたミトラダトケルタとの説が有力とのことである。しかし、ミトラダトケルタの名前はミトラダテス時代以前からある可能性があり、その場合にはアケメネス朝時代の知事の名前が起源の可能性もある。ヘレニズムの影響を受けた美術品や遺物が倉庫跡から発掘されている。特にニサのヴィーナスと呼ばれる、ミトラダート1世の王女ロドグネー(セレウコス朝デトリオス2世妃)をモデルとしたとの説もあるヴィーナス像が有名。
 

東門から撮影した西から南までの90度のパノラマ。真中の白い道は見学用の舗装道路。道の先が中心部分の遺構
中心部の遺跡から東方面をみたところ。カラ砂漠へ向かっての荒漠たる平原が広がる。
・左の写真は中心部の遺構を城壁の
南門付近からみたところ。
 

・右の写真は倉庫。復元されている。
倉庫の南側から北に向けて撮影。
 

・右の写真は宗教的な祭儀室らしい。ゾロアスター教の
儀式を執り行ったホールかも知れないとのこと。直径は
10m程度。北側から南に向けて撮影。
 倉庫の西側に王の間があり、更にその西側に
ほぼ隣接している。

・下の写真は王の間。断面がクローバーの様な
形をした柱が4本ありホールを支えていたと
考えられている。倉庫の西にあり、宗教の間との間
にある。北側の入り口から南に向かって撮影。


 ニサ王城の城壁西門付近から見た住宅街と新ニサ市
この画像ではわかりにくいが、中央部、緑が途切れた
あたりに横に長く広がっている低い土の丘が新ニサ。
 距離にして2キロ程度であると思われる。因みに「旧」
と言いつつ「新ニサ」の方が古いとのこと。
右の写真は倉庫の南側に隣接する
遺構。遠方は東門。
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