鄭州商代城壁


紹介


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 河南省省都の鄭州市街のほぼ中心部にある城壁遺跡。ほぼ一周確認され、北壁が1690m、西壁が1700m、南壁が 1870m、東壁1740m、ほぼ周囲7000m近くの大都城である(平 面図は、こちらのサイトを参照ください拡 大図はこちら)。城壁基部の幅は10-17m、東と南城壁が、良く保存されている。本ページの写真は、東城壁。 残存部の高さはだいたい5m程。商初代の湯王の都城、「亳」に比定されている。中国政府の年代決定プロジェクト、「夏商周断 代工程」では、前1700年代中盤から1400年頃の利用とされ、洛達廟文化’前1700年代中盤から1600年頃)、二里 岡下層文化(前1600-1400頃)とされていている。城内中心部から北東部に基壇が集中しており、20を超える基壇が確 認されている。特に東北部の750m*500mの範囲に集中している。下水管なども整備されていたとのこと。

 写真は、鄭州中心部にある紫金山公園の東側の城東路を南下し、商城蕗に入って50mくらいのところにある城壁。

 左上写真は、商城路に切り取られた城壁の断面(南側)。上中央は、商城路北 側の城壁脇にある城壁の看板石碑。商城路の南側は、右上写真のような城壁に沿った遊歩道がある。また城壁の上も、右写真のよ うな道ができている。丁度良い散歩コースというところである。

 右上写真では、城壁は草に覆われた丘と見えるが、左下写真のように、断壁となっている部分も多くみられる。下中央写 真は、特に顕著な箇所。右下は城隍廟(訪問時は休館だった)。閉まっていたので定かではないが、城隍廟の隣が商代城牆発 掘現場陳列館(鄭州商城博物館)だと思われるが、書籍によって博物館の名称が異なっているので不明である(因みに地元で 購入した市街地図には掲載されていなかった)


旅行日記

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なお、「死城之謎」 という書籍のp27にある鄭州地図には、城北路に沿ったあたりに「漢代城壁」と記載されている。これを書いてい る今気づいた。知っていたら探したのに。悔しい。