洛陽古墓博物館



紹介

写真1
洛陽古墓博物館は、洛陽近郊で発掘された。前漢〜金にいた る地元の名士 の墓27個を移築して展示している。また、博物館は、洛陽中心市街の北10キロメートルの、畑の真中にあり、不便な場所にあ るが、これは北魏世宗の宣武帝 陵である景陵脇を博物館としたためである。景陵も見学できる。27基の墓は下記の通り。非常にお奨め。
  
1.西漢ト千秋壁画墓   6.新莽天像神話壁画墓
2.西漢打鬼図壁画墓   7.東漢出行図壁画墓
3.西漢浅井頭壁画墓   8.東漢永康元年墓
4.西漢画像磚画像墓   9.東漢墓
5.西漢画像石墓     10.東漢壁画墓

写真2
写真3 11.曹魏壁画墓      25.北宋磚(周隹)墓
12.曹魏正始八年墓   26.北宋磚(周隹)孝子図墓
13.西晋墓         27.金代鄒(腹の辺が「王」)墓
14.西晋斐祇墓
15.北魏元怪墓
16.北魏元(召巳)墓
17.北魏元乂墓
18.北魏元?墓
19.唐李嗣本墓
20.唐安菩墓
21.北宋壁画墓
22.北宋四郎壁画墓
23.北宋磚室墓
24.北宋磚室墓

写真4
写真5
写真6 写真7

写真8
写真9


紹介文
写真 10
写真11 写真3は、古墓博物館の入り口正面。当時の石闕(有力者の 家の門などの 装飾つき門柱)を模した門柱がある。

 写真4は、博物館内にある、洛陽市とその近郊のパノラマ。漢魏洛陽城と隋唐洛陽城の城壁がパノラマ上に作られているので、 参考になる。

 写真5が東漢墓。柱の装飾に特徴がある。
 写真6は、新莽天像神話壁画墓。

前漢墓は、玄室が、屋根型だが、後漢墓は、ドーム構造に変化している。

 写真7,8と扉の写真は、東漢出行図壁画墓。驚くほどカラフルで、躍動的な画像が描かれている。

 写真9は、曹魏壁画墓。購入してきた写真集によれば、この反対側の壁には、写真8の車馬出行図よりもより、緻密で、青茶系 統の色彩が加わった、よりカラ フルな車馬出行図が描かれている。見落としたのが痛恨のきわみ(2度目の訪問で撮影(写真16)。

 写真11は、東漢墓のどれか。石棺がおいてある。

 

 写真12から15は、扉写真及写真8の墓室の東漢出行図壁画墓のもの。写真16は曹魏のもの。

赤茶と黒の色彩の多い漢代壁画としては、写真 12,13は青が入っていて珍しい。写真16も、現物は黒ずんでいるが、写真集掲載の写真では、藍色が散りばめられてい て、こちらも珍しい。

 

写真17は、曹魏墓。ヴォールト構造をしている。ここ の展示を見ていると、墓室の天井構造は、前漢は屋根型、後漢はアーチ、曹魏ではヴォールト型へと発展していったように思 える。

 

写真18は、墓に収められていた遺物。家の模型とか は、こんな感じで収蔵されていたのだろう。

写真19は扉の文様(前漢)。墓室は写真7のように、 横穴式に奥に伸びていて、途中、左右に小部屋がある構造をしている。写真8などは、そうした途中の横部屋である。墓室の 一番手前の扉が写真19で、写真7の左端にちらりと写っている扉に相当する(ただし写真7と19は別の墓)

 

写真20は鶴かアヒルかなにか、水鳥。写真21は魔よ けの文様だと思われる。上の部分に守護神か何かの顔が描かれている。

写真12

写真13

写真14

写真15 写真16

 

写真 17

 写真18

写真 19

写真 20

写真 21



アクセス情報
写真22
古墓博物館は、写真1にあるように、洛陽市駅前バスターミ ナルから83 路バスで20分程度、「洛陽古墓博物館」停留所にある。一つ前のバス停あたりから市街地は終わり、周囲一面畑の真中にある。 しかもバス停から博物館まで 500M程歩く。写真1はバス亭の辺りから洛陽市街方面を見たところ。写真2は、同じくバス停から博物館方面を撮影したとこ ろ。

-紹介文-
写真22は、北魏宣武帝の景陵の遠景。手前の石像は恐らく最近のもの。写真12の石像は当時のもの。写真10は、入り口を 入って墓室へ向かう回廊。

洛陽の古代遺跡は他に、漢魏洛陽城遺跡洛陽周王 城天子駕六博物館などがあります。
旅行日記 Google Earth
    34°44'2.27"N
    112°24'33.86"E
 BACK
1 1