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洛陽市街中心部の城市広場建設
現場(現王城広場)にて発見された。こちらの洛陽周王城子駕
六博物館ホームページのの記事によると2002年7月30日発掘開始、8月1日車馬坑発掘開始、2003年7月
10日に博物館が概ね竣工、2004年に10月1日開館とあります。
発見されたのは、東周時代の墓600以上と29個の車馬坑。そのうち5号車馬坑が突出しており、長さ42.6米,幅 7.4米,26両の葬儀車26とそれを引く70匹の馬があった。 広場の地下にあり、左写真の6頭引きの馬車が目印です。館内は2区画に分かれ、入って最初の区画では写真右や扉写真 や下段の壷などの、発見された青銅器、瓦などの遺物、写真右下の様な、東周王城の地図、概要説明などの展示となっていま す。 |
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2つ目の区画が、東周時代の天子の車馬坑。長さ 42.6メートル幅7.4メートル。一般に「逸礼」と呼ばれる、現在は逸失した周代の各種 儀礼を記載した書籍があり、その中の「王度記」に、車馬を引かせる馬の数について、身分毎に定められているとの 定義があり、「天子驾六,诸侯驾五,卿驾四,大夫三,士二,庶人一」(引用先は「互 助百科 天子驾六」)と記載されているとのこと。この「天子の車は六頭馬」の現物がはじめて発見・確認され たのが、当博物館の遺跡とのこと。 なお、「逸礼」とは、「周礼」「礼 記」「儀 礼」という、総称して三礼という、周代々の儀礼・礼儀に関して記された書物のうち、 |
「儀礼」の一部を言う(「礼記」は「儀礼」の解釈書とも言わ れる)。「儀 礼」は漢初に漢初に高堂生が、17編でまとめた「礼」で、そのうち「礼の経」、やがて「士礼」と呼 ばれるようになったとのこと。「儀礼」の名は晋代以降とされる(初 出は後漢書)。「士礼」の由来は、士大夫の礼が主に記載されていることが由来で、漢代には五経のひ とつ「礼経」とされた。なお、高堂生が伝えた書籍は、秦の焚書以降の、所謂「今文」のもので、焚書以前の従来の もの(古文版)は56編だったとされる。失われた39編を「逸礼」と呼ぶとのこと(なお、今に残る「儀礼」は、 後漢後期の鄭玄が、高堂本と古文をあわせた ものとのこと。 |
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2009年4月4日中国中央テレビ(CCTV)放映の歴史地理紀行番組シリーズ「中国走遍」の洛陽歴史シリーズの第二回「王 城の地」で放映された東周の厲王(前857年頃-842年頃)時代の洛陽城の復元CG。 |
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実は、車馬坑は写真撮影が禁止されていま
した。が、訪問時は、出る時まで気づかなかったので、せっかく撮影したし、本記事は、あくまで観光案内のつもりで、写真
の精度も案内以上を意図しないものなので、ここでは掲載することにしました。なお、展示の詳細写真は、 |
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旅行情報 |
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また、2006年8月16日には、ここから500m程の地点にある、唐宮西路小学校で天 子駕六の遺構がまたも発見されたとのこと(出 典はレコードチャイナのこちらの記事)。周王城天子駕六博物館に保管されている「天子駕六」馬車よりも状態 は良いとのこと。この遺構も、2009年4月6日に「天子驾六博物館分館として開館したとのことです(出 典記事はこちら)。 私が洛陽周王城天子駕六博物館を訪問したのは2009年7月のことなので、既に分館は開館していたことになりますが、本館の存在さえ、たまたま通りがかっ て目にするまで知らなかったので、分館の訪問ができなかったのはあまり惜しくないかな。。。。(実は悔しい)。 その他の写真ですが、右上中の壷には、フクロウのような絵がかかれています。 上右写真は、王城公園です。入り口から入ったところで撮影。遠方に、周時代の青銅器を模 した巨大な鼎がそびえています。結構広い公園なので、普通に一回りしても1時間くらいかかるのではないかと思います。た だし、ここには遺跡は無いそうです。 左上の赤茶けた写真は、洛陽周王城天子駕六博物館内に展示されていた、東周王城宮殿遺構 の写真です。南城壁外の盛世唐庄小区内で発見され、宮殿基壇や配水管、瓦板、瓦釘、瓦当などが出土しているとのこと。洛 陽には多くの東周遺跡があるようです。 |
洛陽周王城天子駕六博物館は、洛陽駅前からまっ
すぐ南に伸びる金谷園路を南へ2㎞、繁華街中心の王城広場の地下にあります。非常にわかりやすい場所ですが、地下にあるの
で、見つけにくいかも。右上写真の、六頭馬の青銅像が目印です(地図はこちら)。
なお、王城広場は王城公園とは別です。右地図中、比較的大きな文字で書かれている文字は、上から右回りに、「作坊
区」「墓葬区」「粮窖区」「宮殿区」となっていて、「墓葬区」の「「墓葬」と「区」の字の間から、「宮殿区」の文字の北
へまっすぐに伸びる線が、現在の中州路。王城公園は、東周王朝の遺跡公園ということで、中州路の北側、「宮殿区」の反対
側に作られています。王城広場は、王城公園から中州路を2キロ程東にあり、「墓葬」の「葬」の字の右下の▲に、周王城天
子駕六博物館があります。 |
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