ブハラ


 
紹介
 

 ペルシャ系サーマン朝(874-999)2代目イスマーイール2世廟。905年に完成。砂の中に埋もれて いた為、ほぼ原型のまま1934年に発掘された。レンガがムキだしの建築で、華麗なタイル張りの後のイスラム様式とは、 まだなっていないが、壁に刻まれた細かい幾何学的彫刻は、既に後世のイスラーム建築のものであるように思える。こうした イスラム色がある一方で、中心のドームとそれを取り巻く4隅のドーム形式はササーン朝のゾロアスター寺院の建築様式の名 残とされていて、イラン・イスラム文化の融合がサーマン朝下ではじまっていたことがわかる事例でもあるとのこと。

 サーマン朝末期、ブハラでイブン-シーナが誕生しており、彼は若い頃ブハラで育っているとのこと。

 サーマーン朝の商人は東欧との交易を盛んに行い、毛皮、奴隷などを輸入しこれを中国、インド、西南アジアへ輸出し た。スウェーデンでサーマーン朝貨幣が発掘され、10世紀のドイツマインツで同貨幣が流通していたとの記録があるとのこ と。スカンジナビアの芸術にも影響を与えたらしい。

 
 霊廟のある公園内には他にイスラム以前の城壁などがある。近世ブハラはここ
 

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