12月28日(土)

コペンハーゲンで乗り換え。10人くらいの日本人客が乗り換えていた。
マドリッド行きの機中で、「地球の歩き方」を読む。治安情報を読むと、
空港からマド リッドへのバスの終着ターミナルは、ひったくりなどの多い危険地帯に分類されている
。マドリッドには、20時30分頃付、空港にてセゴヴィア行き電車の情 報を得ようとして旅行会社に電話するが、誰も出ない。
取りあえずバスで市街に出る。マドリッド市街に入ると、大通り沿いにブランド店の看板などが見えてく るが、
それほどにぎやかには見えない。危ない記載されている、コロン広場に降り立つ。
バス停は、コロン広場の地下駐車場みたいなところにある。
殆どの乗客 は、終点まで乗らずに、降りてしまっていて、数人の客だけ、コロン広場まで来た
。こわごわ降りてみる。人気のない地下駐車場。返って見晴らしはいいので、 危険状況は察知できそう。足早に、警戒しながら、コロン広場を去る。

まずは、セゴヴィアに移動できないかと、確か地下鉄を利用したのだと思う。アトーチャ駅に行くが、もう電車は終わってしまったとのこと。
仕方が無いので、 宿を探す。ガイドブックに載ってる安宿を探すが、なかなか見つからない。
恐らく情報が古いのかも知れない。そこで、プエルタ・デル・ソル広場に出て、その 近くのペンションを探すことにする。
家族経営のペンシオン、35ユーロで見つけた。夕食をどうしたか、まるで覚えが無い。

12月29日(日)

朝早く、7時頃には、ノルド近くのバスターミナルに着く。どういう経緯で着いたのかまるで記憶がない。
バスターミナルは、古いヨーロッパにある、町のビル (ビルというより館
、19世紀のヨーロッパ風の建物といえばいいのだろうか)の1階にあり、チケットを買って、
下の階に下りると、ビルの裏側に向かってバ スの停車場が作られている。道路の向こうは川に面している。

1時間15分で、8時半くらいにはセゴヴィア到着。適当に歩いていくと、商店街の先に、
商店街を跨るように架かっている橋が見えてくる。まだ陽が上り始め たばかりで、橋はオレンジ色に染まっている。
商店街はまだ開いておらず、人気があまりない。早朝の散歩者すら少ない。(遺跡写真はこちら
とはいえ、水道橋に到着すると、観光 客がちらほら見えている。取りあえず橋の終端まで見学する。

マドリッドにはお昼くらいに着いたように思う。昼飯をどうしたのか、これも記憶にない。
マドリッドに付き、どこかのバスターミナルに行ったのだが、メリダ 行きは、アウトレスバスターミナルから出ている、といわれ、
地下鉄でCONDE CE CASAL(アート-チャ駅から3つ目)にあるアウトレスバスターミナルへ。

メリダ行きバスは、2時半頃のものに乗れた気がする。メリダ到着は7時頃だったか。既に夜になっていた。
バスターミナルは郊外に着くので、旧市街へは、グ アディアナ川を渡って、10分程歩くことになる。
旧市街に入ると、2件程宿を目にしたが、一応中心街を見てからと思い、更に中心へ向かう。
最初に、トラヤ ヌス門を見かけた。中心に広場があったが、このあたりには安宿がありそうもない。
少し歩き回って、中心部から少し離れた、西ゴート族アート美術館の先、5 回建てくらいの、エレベータのあるホテルを見つける。
ここが比較的安かった(が、宿代の記憶がない)外国人が家族で宿泊しているような、
私があまり泊まら ないタイプのホテル。この日は、広場そばのレストランで夕食。

12月30日(月)

翌日早朝、陽が昇らないうちに観光に出る。最初はミラグロス水道橋。鉄道駅に行き、水道橋 を反対側 の町まで渡って、
水道の終端地点を探す。このあたりで、 陽が登ってきて、あたりが明るくなってきた。
ミラグロス水道橋の近くに、幅2メートルくらいの小さな橋があったので、橋を渡って対岸にでて、終端地点を探 す
。5,6階建ての団地街の、団地の間の公園に消えていた。足が泥だらけになる。
ミラグロス水道橋から1km程はなれて、サン・ラミロ水道橋が平行して架 かっている
。この水道橋を見学しながら、再度川を渡ってメリダ中心市街に戻る。
サン・ラミロ水道橋が、旧市街に架かった付近に、戦車競技場の遺跡がある。 ここは、フェンスに囲まれていて、中には入れなかった。
このあたりで、雨が降ってくる。この後、劇場、と、隣接の円形闘技場を見にゆくが、雨足が強く、 うっとおしい
。更に、別荘の遺跡を見に行く。最後に、グアディアナ川にかかるローマ時代の橋を見に行った。橋の旧市街側に、要塞かなにかの遺構が残ってい て、ここから見る橋の景色がよかった。
市街のローマ遺跡ををひととおり見学したあと、銀行に両替をしにゆく。
日本の旗が、ウィンドウに張ってあったので、両替できると思い、20分程行列に並ん だが、できず。ちょっとむっとくる。なんだいあの旗は。

3時頃だろうか、コルドバに移動する。途中ザフラという町で乗り換え。
1時間程あったので、駅にあった町の地図を持って、ザフラを少し散歩する。
途中通り すぎる町や村を見ていると、大体どれも同じような形をしているようだ。町の中心に教会があり、
その塔がひときわ高くそびえていて、どこからでも見つけるこ とができる。
そこが町の中心だと、直ぐにわかる。その周りには褐色やグレイに瓦の白い壁の家が並んでいる。

コルドバ着は6時頃だったような気がするが、あまり覚えていない。
駅から繁華街を見学しつつ、コダックのフィルムを購入した記憶がある。旧市街まで歩い て、メスキータの近くの旧市街の宿に泊まる
。この後、宿の付近を散歩しているときに、フラメンゴショーに通りかかり、入ってみる、末席の方だったが、ワイ ンつき。
かなり遠目だったが楽しめた。午前0時頃に始まって、2時近くに終了したのではないかと思う。
メスキータも見に行ったが、中庭までは入れるが、聖 堂内部には入れないようだった。

12月31日(火)

午前中は、コルドバにかかる橋、アルカサルメス キータを見学。
アルカサルには、出土遺物が展示されえちるコーナがあり、明らかにローマ時代のモザイク が
、数枚展示されていて、ローマ時代の遺構に似た石造りの発掘跡も、城砦の一角に残っていた。
ひょっとしたら、ローマ時代の遺跡なのかも知れない。アルカ サルの庭を少し歩く。
ベルサイユ宮殿のような庭のようなたたずまいだが、規模はまったく小さい感じ。
メスキータの円柱の間は、少し期待はづれな感じ。概観 の巨大さには圧倒されるが、
様様な時代に増築を繰り返しているため統一感がなく、その統一感のなさに感動することもあるが、
今回は逆だった。途中ルネッサ ンス方式と思われる増築部分の天蓋が、
なかなか見事だったので、写真を取ろうとしたら、写真自体の撮影は問題ないらしいが、天蓋の下のところは、立ち入り 禁止とのことだった。

お昼を、コルドバ駅へ向かう繁華街で朝食をとった記憶があるが、昨夜の夕食の記憶かも知れない。

コルドバからセビリアの移動では、カルモナという町が一番印象に残っている。
丘というよりは、山の上に町があり、しかも白い町というイメージがある。時間 があれば、
立ち寄ってみたいところであり、もしこのあたりに来ることがあったら、ここに泊ってみたいと思った。

セビリア到着後、直ぐにサンティポンセに移動した。
確か、バスステーションが違うといわれて、タクシーで移動した。
サンティポンセ行きは、セビリアのアル マスバスターミナルから出ている。

サンティポンセまでは市バスで30分。サンティポンセに行くとき、バスの運転手に、
今日は(遺跡は)休みだよ、とくどいまでに念を押されるが、取りあえず 行くことにする。
遺跡は、サンティポンセの町の中心部から、1kmくらい歩いたところにある。劇場跡を見 つける。
見学場所にはなっていないようだったが、 一応フェンス越しでも十分見ることができる。一応満足。
イタリカの遺跡は、やはり休みで閉鎖されていたたたが、全体に小高い丘となっているロケーションは 確認できた。

戻って、セビリアを少し観光する。
ユダヤ人街のサンタ・クルス街、カテドラルを見て食事。食事は、なんとか教会そばの、観光客向けと思える、
カラー写真の メニューが店頭の看板に張られていて、外国人には注文するのに便利。カテドラルは、
増築を重ねたその概観は、その巨大さもあり、見る者を圧倒するが、その 威圧感は、教会というよりも悪魔の棲家というような恐るべき印象がある。

セビリアは、気温は19度くらいあり、もう冬とはいえない感じ。

夕方7時頃のバスで、カディスに向かう。カデイス到着は8時か9時頃だったのではないかと思う。
早中にイルミネーションにライトアップされた新市街を通り 抜け、旧市街の終点まで行く
。明日朝始発時刻を確認してから観光しつつ宿を探しにでるが、旧市街を一周しても、ペンションが見つからず、
旧市街の中心部に あるホテル一件しか見つからなかった、仕方がないので、
高かったが、そこにする。確か35ユーロだったような記憶がある。

セビリアを殆ど観光せずにカディスに来てみたかったのは、
逢坂剛の作品に「カディスの赤い星」というガディスを舞台とした作品があることが理由である(と はいえ実はこの作品は読んでいないのであるが)。
夜について朝少し散歩しただけとはいえ、それなりに感激はある。
旧市街を散歩しているとき、一度海岸に下 りて、大西洋に手を浸してみる。
月が出ていなかったので、漆黒の海とはいえ、一応大西洋が見れて満足。
海辺の堤防の上を歩いていると、海面は10m程下な のに、強い荒波に、水しぶきが飛んでくる。月が出ていないので、
海の方は文字通り漆黒の闇で、そこに本当に海があるのか、ただ波の音がするだけで、
何があ るのかまったくわからない。異空間や地獄への入り口があるような幻想にとらわれてくる。

旧市街は、落ち着いていて、大晦日だが、特にイベントなどをやっている雰囲気ではななかった。

1月1日(水)

6時頃でると、パーティ帰りとおぼしき、酔っ払っていたり、眠そうな人々に多数遭遇する。
そうか、年末はみんな、パーティ会場か、それぞれの店でパーティ をやっているわけで、
あまり外でイベントなどがあるわけではないのかも知れない。7時のバスでカディスを出る。

ジブラルタルを見たかったので、ガディスからマラガに直行せず、アルゲシラスに出る。
できればジブラルタルにいきたかったが、往復すると半日以上かかりそ うだったので諦めて、
最寄のバスルートとって、バスから見ることにする。アルゲシラスのバス停では、アラブ人を多数見かけた。
バス待合所のトイレは、アラ ブ風トイレだった。アルゲシラスからマラガに行くバスの窓から、
ジブラルタルが見える。平地の先に、マンモスのように丘がせりあがっている。
なるほど、 ちょうどいいランドマークになる。その先、海上遠くに、薄っすらと見えているのは
、アフリカ大陸なのだろう。ジブラルタルが見えなくなってからも、しばら く海上にアフリカ大陸らしき蜃気楼が見えていた。
マラガまでのルートは、海辺を走るのだが、このあたりは、海岸線まで大地がせり出している地形となっている。車道は、
海岸から数十メートル上にある。丁度 伊豆の海岸線を走るような感じである。

マラガに到着し、昼飯を食べて、ローマ時代の遺跡を観光する。途中不動産屋のウィンドウを 見て、家 の価格なんかを調べたりする。

グレナダに移動。うとうとしてしまい、目を覚ましたときには、雪を被ったシエラ・ネバダ山が、バスの正面に見えていた。夕方グレナダ着。
早速バスでアルバ イシン地区に行き、到着して10分くらいして、夕暮れのライトアップが始まる。
確か、6時だったか。いいタイミング。その後、アルバイシンから市街まで散 歩しながら歩いて戻る。
ペンシオンを探してしばしうろうろ。コロン通りと、エルヴィラ通りの間にある路地のペンシオンを見つける。
おかみがシエラ・ネバラ の水なので水道水は飲めるんだ、と言っていた。この後、近くのカテドラルを見に行って、カテドラル近くの露天などを見学し、夕食。