鳳凰


紹介

 4月 頭の連休中に(中国は連休)同僚が、鳳凰というところに旅行してきたとのことで、こ んなサイトの幻想的な写真を紹介してくれた。これはスゴイとGWに行って来たのですが、盛大に観光地化して欧米 人も沢山。川面を見下ろす喫茶ではローマ字メニューを掲げ、漢字オンリー店には入れない欧米人が集まっていた。古城前の参道 には観光バスや日帰りツアーの案内版を掲げる小規模旅行社が立ち並ぶ。一人旅をするような場所というより、団体で遊覧に来る ような場所でした。

 鳳凰県は、湖南省南部、湘西土族苗族自治州雲貴高原東端にあり、人口38万、うち少数民族71%、苗族、土族、回族 などが住んでいる。貴州省省都貴陽と湖南省省都長沙の中間地点にあり、貴陽からの方が若干近いくらいの場所にある。湖南 省西部の大都市懐化からバスで3時間あまり。

 舗装してあるが、林道並に曲がりくねった田舎道を走るのでバスに慣れ ている私も若干気分が悪くなり、大いに疲労した。しかし着いた先は大観光地。

 

 鳳凰県は普通の近代的な地方都市で、鳳凰古城は、新市街から1q程東に位置して いる。古城は、北を頂点とする1辺1q程の正三角形に近い形をしており、東北の辺にあたる部分に明代建築の北壁と北城門 が残る。この北壁沿いに沱江という川が流れ、川と城壁の間に民家が互いの軒の上に重なるように密集している。写真右のよ うに、川面に観光用の遊覧船が行き来している(客を乗せるのは上流から下流だけ)。扉写真は、三角形をなす、古城の右下 の頂点付近。扉写真の右端に、城門のようなものが見えているが、

 これが虹橋と呼ばれる橋上家屋で、丁度三角形の頂点に位置する東門の 先に位置している。扉写真は、三角形の古城の東頂角の外側に位置する場所だが、古城のシンボルとも言うべき景観地区らし く、記念撮影をする人々が集中していた。写真上は虹橋。付近のランドマークとなっているようで、橋上家屋は、このあたり の少数民族古来の建築様式らしく、各地に見られるものらしい。

 下は、1775年に石造で作り直された北門。鳳凰古城は、明代五寨長官司治所と して、土城として建設されたが、1556年磚城として作り直された。左写真の奥左に北城門があり、城門前には、下中写真 のような石柱の橋がある。省毎の観光ガイドを見ると、中国全土至る所、このような明清時代の古城があり、観光資源には事 欠かないようである。

 

 

 

旅行日記 鳳凰県西14qには、南方長城が ある。
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