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棺
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棺は4重となっていて、1号墓のひとつ内側の2番目棺。長さ
256cm、幅118cm、高さ、114cm。黒漆で覆われている。 |
1号墓の内側3番目の内側の棺。長さ230cm、幅92cm、高さ、 89cm。朱漆地に朱雀、鹿仙人などが書かれている。 | ひとつ内側の黒漆の棺の文様。 |
一番外側の棺。博物館の地階にある。右の中写真のように、棺の上は、2階まで吹き抜けとなっている。一番右の写真は、2階から見下ろして撮影したところ。 |
上写真中央部の真ん中区画に、上段黒漆の棺が納棺されていたと思われる。 |
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遺物
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楽器を演奏している演奏団のミニチュア。両側の2人は、笛、その前には、
琴のミニチュアが置かれている。右写真は、侍女の木のミニチュア。組織が廃れているが、衣服を着ている。当時の侍女の衣服がわかる。
下は絹に書かれた画。牛や馬と思われる動物に引かれた車馬群。中国古代の画では、青色は珍しい。 |
木簡。直径数ミリ。長さ30cm。細い鉛筆で書いたくらい細い文字が書かれている。 |
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。 | 左写真は、錦巾の文書。細かい文字がびっしり書かれている。 |
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竹で編まれた物容れ
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琴 |
木琴 |
ゲーム一式 |
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笛 |
内羽織 |
室内靴 |
小物入れセット |
座布団 |
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皿セット |
トイレ |
笛 | ||
皿セットは、コンパクトに重ねて容器に入れるようになっている。現代
でも、こうしたセットの食器は普通に売っている。 |
右写真は、上の方の楽団が持っている笛。1メートル以上あり、長い。 左写真のトイレは、糞を豚の餌にするように、豚の飼育場と一緒になっている。下拡大写真のように、内部の穴もちゃんと作られている。 |
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旅行情
報、近隣の史跡・遺跡 |
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湖南省博物館は、
撮影OK。ただし、展示物を傷めるので、フラッシュは不可。衣服コーナは照明が暗いので、写真写りが悪い。ここで紹介したトイレの遺物のみ、湖南省内の、
馬王堆墓とは別の場所からの出土品。 館内には、問題の辛追の遺体も展示されているが、あまり気持ちのよいものではないので、撮影はしていない。資料によれば、発見当時、血管が組織が生きて いて、保存剤を注射で注入し、血管を流れて全身に注入することが出来たとのこと。四肢も折曲がり、眼球も残っていたとのこと。見た目からすると、荊州博物 館で展示されていた168号墓で展示されていた遺体の方が、より生前の人間に近いように見えた。 「後漢書」や「太平御覧」などには、前漢呂一族や斉の景公(前490頃没)、管仲(前645年没)などの墓が盗掘、または発掘された時、死体が生きてい るような原型をとどめているとの記載が残されているそうである。これらは、従来荒唐無稽な記載だとされていたが、辛追の遺体が見つかったことで、事実で あった可能性が高くなってきたとのことである。 2号、3号墓は、盗掘され、遺体は残されていない。 馬王堆墓で発見された遺物により、多くの種類の漢代の文物を知ることが出来るようになり、映画製作などにも役立てられることになった。 湖南省博物館には、他に、いくつかの展示物コーナーがある。 1.青銅器コーナー :商代、周代、戦国時代の遺物 2.陶器展示コーナー :漢代から明清に至る陶器、磁器 3.省内その他遺跡コーナー:?県城頭山、?県彭頭山(新石器)、道県玉蟾岩遺跡、陵虎溪山西??陵侯?陽墓 4.明清代の書道部門 馬王堆墓遺跡の情報はこちら。 長沙市市街には、他に前漢代の官吏、賈誼(前200〜168年)の故居といわれる場所がある。 博物館は、市街中心付近にある烈士公園北側にある。博物館前バス停は、113、112、131、136、302、303、146、150、901、904 番バスが通っている。112番バスが、博物館前と、馬王堆墓博物館前のバス停を結んでいる。 |