ラビーシャ


   ブルガリア北西部、セルビア国境に近いとおろ、ベログラチッ クの北30KMの湖畔に、1万2先年前の壁画が描かれた洞窟がある。予算が無く保存が危ぶまれていて援助を求め ている。土日休み。洞窟はかなり巨大でガイドがいないと迷う。入場料は有料。ガイド着き。懐中電灯持参がお薦めだが、灯油ラ ンプを貸してくれるのでそちらの方が雰囲気は出る。洞窟にはこうもりがいたりして結構びっくりする。洞窟の上を川が流れてい て、川底から染み出した水滴が滴り落ちている。
 洞窟の天井は高いところでは20m以上はありそうである。1キロ近く入ったところに壁画が大量に書かれている。こんなに沢 山あるとは思っていなかったので驚いた。
 よくある有名な石器時代の壁画では、メディアに乗る部分は大抵同じ絵なので、それしかないものと思ってしまうが、実はどこ も大量の絵があるのではないかと思ってしまう。100や200はあると思われる。
 絵のある付近は油絵の具の様なにおいが立ちこめ、それはそのとおり、絵の着色材料となった茶色の土が大量に染み出している 部分なのだそうだ。
 原料の採取場所にそのまま絵を書いたという次第である。洞窟の中は湿気が多く、そのためか、絵はとても1万年前に書かれた ものだとは思えない生生しさである。
 実際観光客が書いた落書きもところどころにあり、最近書かれたものと1万年前の絵があまり見分けがつかないのだ。実は「こ れ本当に1万年前のものなのかな」
経済危機のブルガリアが外国人観光客寄せの為に書きくわえたんじゃないの?と訝ってしまうくらい、鮮明に残っており、石器時 代人の才能に感嘆してしまうのである。
紹 
  この洞窟は羊の放牧のあまやどりに使われていて、羊飼いに発見されたとか。
 洞窟の中で一際天井の高いホールは天然の音響反響設備となっていて、コンサート会場としても利用されているとのことである (会場部分に張りぼての岩が置いてあった)。
 写真1は洞窟入り口から見た南方面の風景。写真2は洞窟入り口。入り口向かいにはゲストハウスがありレストランがある。写 真1はそのテラスから撮影。
 洞窟は壁画の先も2キロあり反対側につながっているが、観光客が入るには遭難覚悟となる(ガイドに止められる筈)。反対側 の洞窟入り口付近には洞窟レストランがあり、ガイドブックにも良く載っている。
 
 

近隣の史跡・遺跡

・30キロ西のクラ村にローマ時代の砦が残る。 
・60キロ南のベログラチックにはトルコ時代の要塞(城壁の み)と奇岩群がある。この奇岩群はブルガリアNo1の お薦め地である(カッパドキアにはおよばないにしても、ここを見ずしてブルガリアを去るのは残念である)。
・ビディンにはブルガリア最後の王となったイヴェン=スタツティミールの王 城の外壁がほぼ残っている。
 またトルコ時代の要塞ヴァヴァ・ヴィダがほぼ完全体で残って る。

遺 
跡 
見 
取 
り 

 旅 
行 
情 
ブ ルガリアの地図はここを参照してください。
ラビーシャへはソフィアからビディン行き鉄道(急行でOK)でベラ下車。ベログラチックからはバスが出ている。ベログラチッ クから北へ30KM、1時間。
ベラ駅からラビーシャ村迄バスで20分。ベラ駅とベログラチックへ行くとき下車するオレシュテッツ駅は隣駅。

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