クタイシ


紹介


 クタイシは、10世紀、バグラト3世によっ て、グルジアが統一された後、首都となった。

 写真左は、クタイシを見下ろす丘の上にある、バグラティ大聖堂。1008年に建設され、1691年にオスマン軍によって破壊された。1994年に世界遺 産に登録されている。市街を見下ろせる丘の上にある。これは、この大聖堂は建設当時の状況をとどめていると思われ、トビリシにあるシオニ教会やメテヒ教会など、ムツヘタのスヴェ ティ・ツホヴェリ大聖堂や、サヴダウロ教会など、修復され続け、現在でも利用されている建築物の原型を想像する助けとなると思われる。これを見て いる限りでは、修復されている教会も、さほど変更されているわけではないようにも思える。



旅行情報・近郊の史跡・遺跡情報

 右上は、バグラティ大聖堂の丘から見下ろした旧市街。雲と一緒になってしまっていて、みづらいが、地平線上にあるグレイの帯は、標 高2000メートルを超えるメスへティ山脈で、この山脈の南はトルコ共和国である。

 左写真は、バグラティ大聖堂のある丘にある、6世紀のエグリシ王国時代に築かれた城砦跡。

クタイシ近郊には、世界遺産であるゲラティ修道院や、12世紀の宮殿跡、モツァメンタ修道院などが ある。
 クタイシは、グルジア第2の都市で、人口24万人。トビリシからバスで4時間、電車で5時間、西部地方の中心都市であ る。駅は2つあり、旧市街に近いクタ イシU駅と、新市街のクタイシT駅。クタイシU駅の方が西に位置し、終点駅という位置づけらしい。駅の規模や繁栄度合いは、クタイシTの方がはるかに大き い。駅前のバスターミナルも大きく、各地へのバス、小型バスが頻繁に出ている。

 バグラティ大聖堂のある丘は、あまり高い丘ではないので、クタイシUからは見えない。このため、とりあえず旧市街の中心地である、ダヴィド・ アグマシェネベリ広場(ダヴィド4世像がある)まで出ると、山上のバグラティ大聖堂が見えてくるので、あとはその方向へ向かってゆけば着く。クタイシU駅 から登山口まで歩いて25分。山頂まで10分。
  旅行記
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