2022/Jan/8 last updated

ビザンツ歴史映画


タイトル
制作年・国
内容

戦 車を駆る女王テオドラ

1954年・伊仏

ユスティニアヌス妃テオドラの話。原題Teodra・こ ちらに紹介あり。SS(ソード&サンダル)作品。感想・紹 介はこちら

Русь изначальная

1985年・ソ連

532年頃。ビザン ツ・ハザールが介入する時代の、南ロシアのスラヴ族の様子とロシアの起源を描いた珍しい映画。題名を訳すると「ルー シの起源(または原初のロシア・ロシアの始まり)」となる。ユスティニアヌスとテオドラが登場する。ハザールが登場 する珍しい作品でもある。感想・紹介はこ ちら

Ein Kampf um Rom I

1968年・独

紀元500年頃のユスティニアヌス時代の話。Wiki の紹介頁

Ein Kampf um Rom II

1969年・独

 

Сага древних булгар

2005年−・ロシア

「古代ブルガール族の物語」 全7作が予定されている連作ドラ マ。感想・紹介はこちら

KHAN ASPARUKH 1981年・米/ブルガリア

アスパルフ王時代の米国製TVドラマ。本編は323分、95分の短縮版が米で出て いる。第一部「ファナゴリア」の感想・紹介はこちら第二部「移住」の感想・紹介はこちら第三部「永住の地」の感想・紹介はこちら

Денят на владетелите

1986年/ブルガリア

クルム汗(在801-814年)の話。141分。感想・紹介はこちら

コンスタンティン・フィロソフ

1983年/ブルガリア

キリル文字の発明者、後に聖人に列せられたキリルの聖人伝。9 世紀中葉。各30分で全7話のテレビシリーズ。感想・紹介はこちら

キリルとメトディオス〜スラブの使徒〜
2013年 チェコ・ロシア・スロヴァキア・スロヴェニア製作。キリルとメトディオスの生涯。1 話52分全4話。全編を105分にまとめた映画版もあり(感 想・紹介はこちら)。

Κασσιανή Υμνωδός

1960年/ギリシア

ギリシア正教賛美歌作曲者・カッシアーニ(810 頃-865年)を題材としたオ ペラ・カッシアーニ(あらすじもこちらのサイトに記載があります(ギリシア語)の映画化。映画情報は殆ど無 く、こ ちらとIMDb に少しある程度。(感想・紹介はこちら

ボリス一世

1984年/ブルガリア

第一部はキリスト教への改宗を扱い、第二部は、キリル文字によ る教育の拡充を扱う。約4時間の大作。第一部の感想・紹介はこちら第二部の感想・紹介はこちら

黄金の世紀

1984年/ブルガリア

各52分、全11話からなるテレビシリーズ。ブルガリア最盛期 の王シメオンの即位から917年までを描いた大作。第一話から四話の感 想・紹介はこ ちら第5話から 8話の感想・紹介はこちら第9話から11話の感想・紹介 は こちら

Viking バイキング 誇り高き戦士たち
2016年ロシア
若き日のウラジーミル聖公のキエフ統一とキリスト改宗を巡る抗争。ポロツク包囲戦/キエフ包 囲戦/ケルソン包囲戦の激戦が見どころ。中世ケルソンが登場する点で貴重な作品。感 想はこちら
騎士道物語
2000年/ロシア
ウォルター・スコット原作小説の騎士道ロマン。アレクシオス一世が登場する。感想・紹介はこちら

カロヤン

1963年/ブルガリア

カロヤン(在1197-1207年)の活躍を描く。感想・紹介はこちら

ヨアン・アセンの結婚

1975/ブルガリア

イヴァン・アセン2世(在1217-1241年)の半生を描 く。161分。第一部の感想・ 紹介はこちら第 二部の感想・紹介はこちら

エルトゥールルの復活
2016年トルコ
オスマン帝国始祖オスマン一世の父エルトゥールルのドラマ。第四十六話以降、ラテン帝国が登 場し、ビザンツ宮殿や農民などが描かれる。第二十七話から四十 六話までの紹介はこちら

ボヤーナの巨匠

ブルガリア

1259年・今は世界遺産に登録されているブルガリアでは有名 はボヤナ教会の壁画を描いた無名の画家の話。感想・紹介は こちら

イ ヴァイロ

1964年/ブルガリア

民衆反乱のリーダーイヴァイロが、正式にツァール(王)に即位 するまでの2年間を描く。感 想・紹介はこちら

Князът

1970年/ブルガリア

スミレッツ王(在1292-98年)末期からテオドル・スヴェトスラフ(在1300-1322 年)の即位までを描く。モノクロ。感想・紹介はこちら

秘密兵器

1976年/ブルガリア

イヴァン・アレクサンデル王時代、サヴォイ伯国に占拠された ネッセベールでの王の隠密以下7名の活躍を描く「7人」もの。感想・紹介はこちら

Цар Иван Шишман

1969年/ブルガリア

シシュマン帝(在1371-95年)。オスマンに滅ぼされたブ ルガリア第二帝国最後の王。感想・紹介はこちら

砂漠のシモン
メキシコ
ルイス・ブニュエル作品。ふざけていると思ったら、一応まとも。でも最後はやっぱり。。。 柱 頭行者の雰囲気が出ていた。
群盗、第七章
グルジア
監督, オタール・ イオセリアーニ グルジア中世が登場する(未だどの時代か未確認)。感想はこちら
スラム砦の伝説
グルジア
セルゲイ・パラジャーノフ作品。 トルコの侵攻とあるから、セルジューク かオスマン侵攻時代のグルジアだと思われる。王都トリビシの南門の砦建設を巡る悲劇物語。歴史映画というよりも芸術作品。
アシク・ケリブ
グルジア
トルコの伝説をもとに、グルジア 人がアゼルバイジャン語で作成したセル ゲイ・パラジャーノフ作品。時代がはっきりしないので、オスマン時代の話かも知れないが、一応一覧に入れておくことにする。
Banovic Strahinja

セルビア

1388年、オスマン勢力が伸長してきたセルヴィア情勢を描 く。感想・紹介はこちら

コソヴォの戦い

セルビア

1389年、ラザロ公らセルビア諸侯とオスマン朝ムラト1世の 間で行われた有名な「コソヴォの戦い」を描く。感想・紹介はこちら

TIRALTE EL BLANCO

2006・スペイン

1401年、トルコの進撃におびえる帝国を背景とした騎士道ロ マン。感想はこちら。原 作は1490年作のカタルーニャ語作品「ティラン・ロ・ブラン」。邦 訳あり

イスタンブル征服
1954年/トルコ
コンスタンティノープル陥落を描く。感想・紹 介はこちら
Fetih 1453

2012年/トルコ

コンスタンティノープル陥落を描く。

この時代のロシア映画はこちらにあります。映画に登場しているビザンツ君主の画像一覧はこちら

ビザンツ歴史小説・現代の小説


タイトル
著者
出版社
内容
最後のローマ皇帝
野中恵子
作品社
ユスティニアヌスとテオドラが主人公。
アスパルフ汗とスラブ公とテレス師の物語 アントン・ドンチェフ   ブルガリア。邦訳なし。
サムイル ディミタル・ターレフ   ブルガリア。邦訳なし。
サムイル時代の物語 アントン・ドンチェフ   ブルガリア。邦訳なし。
舞姫タイス
アナトール・フランス
白水社
7世紀のエジプトが舞台。奔放なタイスと聖者パフニュスの 物語。
Theophano: A Byzantine tale
Spyros Theocharis
Independently published バシレイオス二世の母テオファノ半生を描いたフランス・バンドデシネ(漫画)。幼少時と18 歳頃のバシレイオス二世が少しだけ登場する。感想はこちら
ヴァイキングの誓い
ローズマリー・サトクリフ
ほるぷ出版
サクソン人とブリトン人の混血青年がノルマン人とともにコンスタンティノープルでヴァリャー グ人親衛隊に参加する。30歳くらいのバシレイオス二世が登場。感 想はこちら
絹の波間に見る夢は
ダイアナ・グロウ
オークラ出版
ヴァイキング親衛隊の一人とノルマン人奴隷女性のロマンス。60歳頃のバシレオイス二世が登 場。感 想はこちら
緋色の皇女アンナ
バレット・トレーシー
徳間書店
アレクシオス伝の著者で、アレクシオス1世の皇女アンナの 伝記小説。ヨ ハネス2世が不気味で陰険な少年に描かれている。小学生向け小説だが、大人にも読み応えがある。ただし史実とは少し違う。
アンナ・コムネナ
佐藤二葉
星海社
恐らく日本で初めてのビザンツを主役とした商業漫画。『アレクシアス』や研究書をよく消化し ている
ビザンツの鷲 斎城昌美 徳間書店 ノベルズで1400前後のビザンツ帝国の貴族がティムール帝国内を流浪する話。全4巻
サマルカンド年代記 アミン・マアルーフ リブロポート 前半はオマル・ハイヤームが主人公。後半は、彼の秘本をめぐる19世紀欧州の人間模様が描かれている。
Justinian
Basil Eleftheriou
Sterling House Publishers ユスティニアヌスの伝記小説。1999年
One for Sorrow Mary Reed, Eric Mayer
Poisoned Pen Press ユスティニアヌス時代のコンスタンティノープルを舞台とし たミステ リー。「Two for Joy」、Three for a Letter」Four for a Boy」と4冊まで出ている。

The Dark Angel

ミカ・ワルタリ

Putnam

1453年コンスタンティノープル陥落を描く。

*その他 これらの時代を背 景としている が、歴史小説とはいいがたいものをこちらにまと めてみました。

過去の小説・詩

Three for a Letter
タイトル
著者
出版社
内容
ペルシャ逸話集 カイカーウース、ニザーミー(黒柳恒男訳) 平凡社(東洋文庫) セルジューク朝地方王朝君主の道徳書「カーブースの書」、書記・詩人・占星術師・医師に関する逸話「四つの講話」(チャ ハル・マカー ラ」ニザーミー・アルージー)
ゴレスターン サーディー 東洋文庫  
ルバイヤート オマル・ハイヤーム 岩波文庫  
賢人シュンティパスの書     1080年頃シリア語版よりギリシア語に翻訳された。邦 訳あり
バルラームとヨサファトの物語


池上恵子著「バルラームとヨサファトの物語: 中世イギリス聖者伝写本校訂と比較研究(1991年)」で研究論文あり。 こ ちらのサイトに邦訳あり。 英 訳書はこちら
アルムリスの歌

863年ララカオンの戦いのミカエル3世を称える叙事詩
ディゲニス・アクリタス     11-13世紀成立。東方国境におけるアクリタスの英雄叙事詩。英 訳版はこちら
E・マクロムボリーテース著作 エウスタティオス・マクロムボリーテース   12世紀ビザンツ。恋愛ロマン。英 訳書はこちら(Four Byzantine Novels所収)
N・エウゲニアーヌス著作 ニケタス・エウゲニアーヌス    12世紀ビザンツ恋愛ロマン。英 訳書はこちら。 Four Byzantine Novelsにも所収
コンスタンティノス・マナセス著作 コンスタンティノス・マナセス   12世紀ビザンツ恋愛ロマン。英 訳書はこちら(Four Byzantine Novels所収)
テオドロス・プロドゥロモス著作 テオドロス・プロドゥロモス   12世紀ビザンツ恋愛ロマン。英 訳書はこちら(Four Byzantine Novels所収)
(アキレウス・ロマン)     14世紀に題材として流行したらしい。
ベリサリオスの歌     14世紀。英雄詩。


当時の著作物

歴 史書についてはこちらをご参照ください。
タイトル
著者
出版社・年
内容
ストラテギゴン マウリキウス 6世紀末 マウリキウス帝による戦略論。英 訳書はこちら
シュネクデーモス ヒエロクレス   535年以前の帝国の都市リスト
ローマ世界叙述 キプロスのゲオルギオス    
農民法   7−8世紀 村落の法律集。
エクロゲー     ビザンツの法典
プロケイオン   9世紀 バシレイオス1世レオン6世の法典
エパナゴーゲー   9世紀 バシレイオス1世レオン6世の法典
首都長官の書   10世紀 コンスタンティノープルの同職組合保護・規制の国法法令集
ビブリオテカ(文庫) フォティーオス   368冊の書物を紹介した古典便覧
コ ンスタンチィノス一代記 メトディオス
9世紀
スラヴの使途キリルの伝記の邦訳が『コ ンスタンチィノス一代記 訳ならびに註(1)』『コ ンスタンチィノス一代記 訳ならびに註(2)』にあります。
メトディオス一代記
9世紀 キリルの兄メトディオスの伝記の邦訳が『メ トディオス一代記』にあります。
史書抜粋      
コンスタンティノープルのシュナクサリオン   10世紀 聖人略伝集
ゲオポニカ   10世紀後半 農業書。穀物生産、園芸、養蜂、ぶどう栽培について記載されている。鹿 児島大学で書籍発見の記事
スーダ   9世紀後半 文学辞典。これによって名前のみが伝えられている古代書物が多数判明している。約3万項目ある。Online版のスーダがあり。
コンスタンティノープル史跡案内      
コンスタンティノープル使節記 リュートプラント 10世紀  
テッサロニケの占領について ヨアンネス・カメニアテス 10世紀初 904年アラブの占領に関する記述
フィロパトリス(愛国者)   10世紀 風刺作品。長らく3世紀の作品と思われていた。
ティマリオン   12世紀前半 風刺対話劇。テッサロニキの定期市の描写からはじまる
ストラテギコン ケカウメノス 1070代 全約200章。そのうちの約90章の家政論のうち35-53章の訳注が『人文研究』38巻13分冊(ストラテギコン訳注上)と 40巻10分冊 (スト ラテギコン訳注下) (いづれも1986年)に掲載されている。世俗ビザンツ人の肉声がわかる貴重な書。
ケカリトメネ修道院規約

1100年代
アンナ・コムネナが後半生隠棲した修道院の規約が現存しています。日本語訳を進めているサイ トがあります(こちら
雄牛に思い焦がれてバシファエは何と言ったか バシラケス 12世紀  
ロシア原初年代記   12世紀
名古屋大学出版会(1987)から全訳あり
聖デメトリオスの奇跡         
歴史抄録 総主教ニケフォロス 9世紀  
ブルガールハーン名録     ブルガール人自身による最古の言語資料。「ビザンツ帝国とブルガリア」巻末所収
民衆裁判法   ボリス時代 ブルガリアの法典
フィロテオス文書   9世紀末  
六日記 ヨハン・エグザルフ    
異教論駁の説教 コズマ 972年頃  
マナセス年代記      
年代記 ゲオルギオス・シュンケロス    
月別聖人伝(メノロギオン)   10世紀  
年代記 ヨハネス・プセルロス 11世紀 日 本語訳に挑戦しているサイトがある。
母への追悼文 ヨハネス・プセルロス

アレクシオス1世伝 アンア・コムネナ 12世紀 英訳(Alexiad,trans.,E.R.A.Sewter,New York:Penguin,1969)。2019 年12月日 本語訳発売
コンスタンチノープル遠征記 ロベール=ド=クラリ 13世紀 第4回十字軍に参加した兵士の見聞録。邦訳は筑摩書房から。伊藤敏樹訳。
続テオファネス年代記      
天地創造の6日間 聖バシレイオス    
ギリシャ名詩選      
ノモ・カノン ヨアンネス・スコラスティコス/ヨアンネス・ネステウテス    
バッタル・ガーズィー     トルコとビザンツの戦争と7−12世紀の諸事件が混交して成立した叙事詩。
ダニシュメンド・ガーズィー      
セルジューク=ナーメ イブン=ビビ 13世紀  
中 世アルメニア寓話集

13世紀
邦訳はムヒタル・ゴッシュ(1213年没)とヴァルダン・アイゲクツィ(1250年)の小噺 の抄訳。一話数行程度の小噺が83収められている。擬人化した動物の話が殆ど

 

音楽


タイトル
演奏
年・国
内容
SYNPONIKA Vol1 Chiristdoulos Halaris ギリシャ・ ビザンツの宴会で演奏された世俗音楽CD。このシリーズは他に数枚出ていた筈。全部買っとけばよかった。





































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